ことしこそ甲子園へ 過去6年で準優勝3度 拓大紅陵

 昨年を含め過去6年間に3度の準優勝。ナインに「ことしこそ甲子園へ」との思いは強い。

 昨夏決勝の八千代東戦。加藤貴之、内海城二の2年生バッテリーが起用された。準々決勝の木更津総合戦で結果を残し、期待を背負っての抜てきだった。しかし先頭打者に四球を与えてリズムを崩し、いきなり4点を奪われてしまう。

 内海は「試合前に相談した決め事があったのに、頭の中が真っ白になり、全部忘れてしまった」と反省。三回途中でマウンドを降りた加藤は、ベンチで涙が止まらなかった。小枝守監督も「配球が偏った。若さが出てしまった」と振り返る。

 昨年はノーシードで、前評判は高くなかった。「特別秀でた選手はいなかったが、失点が少なかったので、少しは勝負できるかなとは思った」と監督。それでも決勝まで勝ち上がったのは「伝統の力でしょう。良く頑張ってくれた」と話す。

 2005、06年の連続準優勝はタレント集団だった。05年に入学した有力1年生がいきなり大活躍。拓大紅陵時代の復活が予感された。しかしけがなどアクシデントが重なり、集大成になるはずの07年は4回戦でまさかのコールド負けを喫した。

 だからこそ監督は昨年のチームを「あの3年間を払しょくしてくれた」と高く評価する。決勝も0-4から着実に反撃し、一度は同点に追い付く粘りを見せた。05、06年とは全く意味合いが違う準優勝だという。

 ことしはバッテリー以外のレギュラーが総入れ替えとなり、昨秋、今春はともに県大会に進出するも1回戦で敗退した。佐藤大樹主将は「勝たなきゃいけないと、紅陵の名前で野球をしてしまった」と話す。結果、今夏もノーシード。しかし挑戦者の立場が今のチームにはいいのかもしれない。


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