仲間サポートしたい 元気いっぱいの女子部員 生浜

 男子に交じって汗を流す女子部員が生浜にはいる。3年の高橋真梨。「野球が好き」。笑顔を絶やさずグラウンドを駆け回る姿からプレーできる喜びがにじみ出る。

 姉と2人の兄の影響で小学1年からバットとグラブを手にするようになった。中学では軟式野球部に所属し、卒業後は鹿児島・神村学園の女子硬式野球部へ。だが、昨年の春に家庭の事情もあり退部。1年前、野球を続けるために生浜の門をたたいた。

 「打球の飛距離や筋力とかは劣るけど、一緒にやるのは当たり前」とすべてのメニューをこなす。打撃練習で身長148センチの小さな体から目いっぱいバットを振り抜いて右中間を破る二塁打を放てば、けん制では頭から帰塁。二塁の守備でも果敢に横っ跳びで打球を追い掛け、練習着を真っ黒にする。「低く投げろ」「カットにいけ」。後輩にはアドバイスを送っている。

 元気いっぱいの高橋の存在はチームに好影響を与えている。久保篤史主将は「負けられないと、ランニングとかで全員がより一生懸命やるようになった」。仲間は「マリ」「姉(あね)さん」と呼んで慕っており、栗原忠夫監督は「チームのムードが変わった」と顔をほころばす。

 今年4月に女子プロ野球リーグが開幕したとはいえ、高校の女子硬式野球部はわずか。女子がプレーする環境は限られているのが現実。母親の真奈美さんは「女子チームが多くなるか、早く男子と一緒にできるようになってほしい」と願う。


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