「白い杖」の存在を知って 県立千葉盲学校<下> 高等部3年 馬場千夏

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 コツコツコツ。

 白い杖(つえ)が左右に振られ、アスファルトの地面をたたきます。

 私は白杖(はくじょう)を使って一人で歩きます。白杖は、視覚障害者が安全に歩くための道具です。同時に、周りの人に視覚障害者であることを知らせるためのものでもあります。白杖を左右に振ることで、前方の障害物を知ることができるのです。しかし、白杖の存在はあまり知られてはいません。白杖を使っていても、平気でぶつかってきたり、なかには白杖の上をまたいで通る人もいます。私は混雑した場所では、白杖を大きめに振って、前方だけでなく背後の人たちにも自分の存在を伝えるようにしています。そうしていても、2カ月の間に2本も白杖を折られてしまったことがあります。その時は、混雑した場所を歩くことがとても怖くなりました。

 私たち視覚障害者にとって、白杖は安全に歩行するためのとても大切なものです。ですから、皆さんにももっと白杖の存在を知ってほしいのです。私も、広く社会的に白杖を知ってもらえるように、努力を重ねていきたいと思います。