飲食店「客入らない」 酒類提供午後10時まで 協力金求める声も

帰宅する人らが行き交う千葉市中央区の繁華街=30日午後
帰宅する人らが行き交う千葉市中央区の繁華街=30日午後

 千葉県は30日、新型コロナウイルスの感染が拡大している県北西部の飲食店に酒類提供を午後10時までとするよう協力を呼び掛けた。対象地域の飲食店関係者は一定の理解を示しながらも、客足が減ることを懸念し「協力金の支出を」と要望した。県は東京都内への往来をできるだけ控えるよう要請もしたが、感染者が増え続ける状況に再度の緊急事態宣言発令を求める県民もいた。

 船橋市などでラーメン店を経営する男性(48)は「酒類提供を午後10時までとする要請が出るのは致し方ない」としながらも「時短営業を要請した東京都では協力金を出している。要請の中身は異なるが、千葉県も協力金を出してほしい」と不満をぶつけた。

 店舗での酒類の提供について「夜に酒類を出さないとお客さんは入らない。正直厳しすぎる。要請なので場合によっては受け入れず、午後10時以降に提供することも検討しなければならないかも」と苦しい胸中を明かした。

 一方、要請に協力しない店舗を攻撃する“自粛警察”の動きも警戒し「周辺の店の状況を見ながら判断することになる」と慎重に検討する考えを示した。

 東京との行き来を慎重にするよう求める県の方針に、都内医療機関に勤務する千葉市中央区の滝沢浩子さん(50)は「都内でも県内でも飲食店の利用者がマスク着用や人数制限などルールを守れば、(都内との往来を)完全に禁止する必要はない」と述べた。

 都内に行くことが少ない茂原市の男性介護職員(41)は「要請をすることに意味はあると思うが、東京寄りの北西部と感染者が少ない地域では、感染対策意識に温度差を感じる」と説明。千葉市花見川区の男子大学生(20)は「感染が増えているから厳しくするのはしょうがない。また緊急事態宣言を出さないと感染が収まらないのでは」と話した。


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