千葉県、酒提供の短縮要請を解除 2カ月ぶり 接待店では維持

接待を伴わない飲食店での酒提供を巡り、短縮要請の全面解除を表明した森田知事=12日、県庁
接待を伴わない飲食店での酒提供を巡り、短縮要請の全面解除を表明した森田知事=12日、県庁

 千葉県は12日、接待を伴わない飲食店や居酒屋に対する酒類提供時間の短縮要請を約2カ月ぶりに全面解除した。新型コロナウイルス緊急事態宣言の解除後も酒の提供は「午後10時まで」と求めていたが、県内の感染者抑制や東京都の制限緩和を踏まえて決めた。森田健作知事は「店で酒を楽しむ際も密や飛まつを避ける意識を持ってほしい。(コロナ対策は)先が見えない長い戦いになる」と警戒維持を呼び掛けた。接待を伴う飲食店や、ライブハウスへの休業要請解除は早めず、19日の予定。

 県は、緊急事態宣言を受けて4月14日に業種を指定した休業要請を開始。接待を伴わない飲食店や居酒屋には休業要請をしなかったものの、4月18日から「酒類提供は午後7時以降自粛を」と要請し、5月26日からは「午後10時以降の自粛」に緩和していた。

 一連の要請は、新規感染者の減少傾向に伴って段階的な解除が行われており、今回もその一環。接待を伴う飲食店などへの休業要請解除が最終段階となる。

 県庁で取材に応じた森田知事は、酒提供時間の要請解除に踏み切った理由として、県内の感染状況が落ち着き「新規感染者数がゼロから1桁で推移している」と説明。隣接する東京都が12日、飲食店に「午後10時まで」と求めていた営業時間を「午前0時まで」に延長したことも考慮したという。県内への客流入は生じないと判断した。

 ただ、県が再度の休業要請の指標としている▽新規感染者▽前週比の感染者増加率▽PCR検査の陽性率-のうち複数の指標が目安を超えた時や、集団感染が発生した場合は、酒を巡る措置も見直しを検討する。

 ここ数日は船橋市で感染者が増えている。森田知事は「感染経路が見えければ怖いが、経路不明はほとんどいない。市と連携して抑えていきたい」と説明。県民に「自分がうつらない、人にうつさない気持ちを持って行動してほしい」と改めて呼び掛けた。


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