コレラ、天然痘、スペイン風邪 コロナ乗り切るヒントに 県文書館で企画展 疫病対応資料で振り返る

県内で流行した疫病と当時の対応を紹介する企画展=千葉市中央区の県文書館
県内で流行した疫病と当時の対応を紹介する企画展=千葉市中央区の県文書館

 千葉県内で流行した疫病と当時の対応を紹介する企画展「千葉県と疫病-くり返す脅威-」が、千葉市中央区の県文書館1階展示室で開かれている。江戸後期から大正期にかけて流行したコレラ、天然痘、スペイン風邪に関する古文書やポスターなど70点を展示。来年3月6日まで。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、郷土の先人や行政が疫病にどのように対処したかを知ってもらおうと企画した。

 コレラが流行した1858(安政5)年に書かれた梨沢村(現・富津市)の名主の日記には、近くの村で流行病で亡くなった人が出たことを知り、八雲神社(君津市)や八幡神社(富津市)に参詣したり、災いよけの「綱つり」を行ったりしたことが記されている。

 スペイン風邪が流行した大正時代には、旧内務省が予防事項を記した文書を作成。電車や汽車の中ではマスクを必ず着けること、芝居や寄席といった人の集まるところへ立ち入らないことなど、今の「3密回避」に通じる感染防止対策が当時も呼び掛けられていたことが読み取れる。

 他にも国がマスクの着用を推奨すると、利益を得ようとマスクを値上げする商人が現れたという現在のコロナ禍と似た事例も紹介されている。同館の担当者は「疫病は今も昔も似たような歴史を繰り返している。展示を通してコロナ禍を乗り切るヒントにしてほしい」と来館を呼び掛けている。

 入館無料。開館時間は午前9時~午後5時。日曜・祝日は休館。問い合わせは同館(電話)043(227)7551。


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