毎年９月は「がん征圧月間」で、がんに関する正しい知識の普及、がんの予防や早期発見・早期治療の大切さを広めるための活動が全国的に行われています。本企画「がんにうち克（か）つ」では、患者さんやご家族が抱える不安や悩みについて専門の医療職がお答えします。がんになった時の不安は病気そのものだけでなく、将来への影響や経済的な負担などのさまざまな要因から生じます。安心して治療を受けられるために必要なこと、栄養のこと、緩和ケアのこと、仕事のことやお金のことなど、がん患者さんを支えるために必要な内容を分かりやすくお届けします。この機会にご家族などと一緒にがんについて考える機会になれば幸いです。 　（千葉県がんセンター病院長　加藤厚）