9月はがん征圧月間 ちば がんにうち克つ 2022

 9月は「がん征圧月間」で、全国でさまざまなイベントが行われます。新型コロナ感染症が猛威を振るい、医療ひっ迫などといわれます。しかし毎年がんで亡くなられる方は新型コロナ感染症に比べ、約20倍も多いのです。新型コロナ感染症を恐れるあまり、がん治療に遅れがあってはなりません。

 「がんにうち克つ」というこの企画では毎年話題の領域に注目し、専門家に解説いただいています。本年は多くの方がかかる胃がん、大腸がん、そして乳がんを選びました。各領域の標準的な治療や話題の治療、がんの遺伝や遺伝子、がん治療後の取り組みなど身近な話題を取り上げ、現場で日々診療にあたる医師、医療スタッフにわかりやすく説明していただきます。

(県がんセンター病院長 飯笹俊彦)

【1】発生予防に除菌を 慢性胃炎進行時は注意 胃がん(1) 千葉県がんセンター内視鏡科医長 北川善康

【2】進む胃カメラ治療 死亡数3位に低下 胃がん(2) 千葉県がんセンター内視鏡科医長 北川善康

【3】薬物療法効果上がる 薬剤併用で上乗せ期待 胃がん(3) 千葉県がんセンター治験臨床研究センター 治験臨床試験推進部主任医長 天沼裕介

【4】進行度に応じ治療決定 最新機で精密手術可能に 胃がん(4) 千葉県がんセンター食道・胃腸外科主任医長 加野将之

【5】切除後、食事に注意を 入院時は1日6回提供 胃がん(5) 千葉県がんセンター栄養科上席専門員 荒井文乃

【6】5~10%は遺伝性 血液検査で体質診断 大腸がん(1) 千葉県がんセンター遺伝子診断部長 横井左奈

【7】早期は内視鏡で完治 症状なく日頃の検診重要 千葉県がんセンター 大腸がん(2) 内視鏡科部長 鈴木拓人

【8】患者ごとに最適薬剤 新薬次々開発使用可能に 千葉県がんセンター治験臨床研究センター 治験臨床試験推進部医長 今関洋 大腸がん(3)

【9】さまざまな手術法 患者と相談し決定 大腸がん(4) 千葉県がんセンター 食道・胃腸外科主任医長 外岡亨

【10】人工肛門に装具必要 生活上の問題解決支援 大腸がん(5) 千葉県がんセンター看護局がん看護専門看護師 皮膚・排せつケア認定看護師 高橋純

【11】遺伝子診断に意味 治療薬選定、発症予防へ 乳がん(1) 県がんセンター遺伝子診断部長 横井左奈

【12】将来に希望つなぐ 患者の卵子、受精卵凍結 乳がん(2) 県がんセンター診療部長 山本尚人

【13】失った乳房取り戻す 専門医の診察受け検討を 乳がん(3) 千葉県がんセンター 形成外科主任医長 徳元秀樹

【14】術前化学療法に利点 縮小や消失の割合高く 乳がん(4) 千葉県がんセンター乳腺外科部長 中村力也


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