２０日午後３時２５分ごろ、大多喜町粟又の滝で、「溺れている人がいる」と通行人から１１９番通報があった。勝浦署と消防によると、小学生の男児と両親とみられる計３人が滝つぼで溺れ、男児を除く２人が病院に救急搬送された。このうち父親とみられる男性が死亡した。母親とみられる４０代ぐらいの女性に意識はあるという。同署は水難事故とみて詳しい原因を調べている。

　同署によると、滝つぼの周りで遊んでいた男児が溺れ、助けに入った両親も溺れたとみられる。男児は自力で岸に上がり助けを求め、周囲の人が残る２人を救助したという。粟又の滝がある養老川（川幅約５０メートル）は、前日の降雨の影響で普段より増水していたらしい。

　町によると、粟又の滝の周囲では夏に水遊びをする観光客がいるが、滑りやすく滝つぼが深いため、毎年のように水難事故が発生している。