紅葉スポット・養老渓谷の遊歩道が一部通行止め 土砂崩れ、復旧めど立たず 大多喜町

遊歩道をふさいだ養老渓谷の土砂崩れ現場(大多喜町提供)
遊歩道をふさいだ養老渓谷の土砂崩れ現場(大多喜町提供)

 養老渓谷の粟又の滝(大多喜町)近くで土砂崩れが起き、渓谷を散策できる川沿いの遊歩道が一部通行止めになっている。復旧のめどは立っておらず、紅葉シーズンに向け準備している観光関係者は「早く復旧してほしい」と口をそろえる。

 土砂崩れが発生したのは粟又の滝から約1キロ下流の養老川沿い。崖の中腹部分が幅約10メートルにわたって崩落し、土砂や岩、樹木が粟又の滝から続く「滝めぐり遊歩道」をふさいだ。遊歩道は崩落地付近で折り返し通行になっている。

 11日に養老渓谷観光協会職員が崩落を確認した。9日に同町で記録した1時間当たり最大36・5ミリの激しい雨の影響で地盤が緩んだとみられる。千葉県と町で復旧に向けた協議をしている。

 養老渓谷は11月下旬~12月初旬に紅葉の見ごろを迎えることから関東で一番遅い紅葉スポットとして知られ、粟又の滝周辺は多くの観光客が足を運ぶ。土砂崩れによる遊歩道一部通行止めに同観光協会は「一番の観光スポットなので早く復旧してほしい」と話し、町商工観光課は「養老渓谷を代表する場所。早急の復旧を目指して県と協議を進めたい」としている。

 同町と市原市にまたがる養老渓谷一帯では2年前の房総半島台風でも土砂崩れが発生。大福山山頂と梅ケ瀬渓谷を結ぶ尾根ルートや中瀬遊歩道が今も通行止めになっている。渓谷の地形が復旧に向けた重機搬入を困難にしている面があるという。


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