2021年4月25日 05:00 | 無料公開

千葉県産の厳選食材で作ったジェラートを持つ富澤社長
新緑の養老渓谷に、ジェラートとソフトクリーム、かき氷の店「山里のジェラテリア 山猫」(大多喜町粟又)が24日、オープンした。行列ができる人気かき氷店を拡大した新店舗で、厳選した千葉県産食材を使用。眼下に名瀑(めいばく)「粟又の滝」を眺めながら逸品の氷菓を味わえる。
県内で取れた旬の野菜や果実、牛乳を原材料にするジェラートは、食べられる味が毎週替わる。定番のミルクをはじめ、オープン時はいすみ市産のトマトや、いった八街市産落花生などの8種類を用意。イチゴは、運営する「フルフィルアセンション」の富澤奈美社長(48)が木更津市の農園で手摘みした。
一般的なジェラートは水や牛乳を混ぜるが、「そのままのおいしさを伝えたいので薄めて作らない」と富澤社長。原材料だけを凍らせてジェラートにする。一つ500円から。
「千葉のおいしいものを食べてもらいたい」と、地元食材を使った夏季限定のかき氷店を2015年に始めた。新鮮な具材が評判になり、3時間待ちになることも。新たな展開として、持ち帰ることができ、ネット注文にも対応できるジェラートを提供することにした。
粟又の滝を望める店舗は、雨に対応できるビニールシャッターを備えたテラス席や2階屋上スペースがある開放的な作り。密にならないように配慮している。本来はジェラートとソフトクリームの専門店にする予定だったが、かき氷店にしていた建物が一昨年秋の大雨で被害を受けたことから1店舗に集約した。
かき氷は「仕込みに3日かかる」ため土、日限定の完全予約制。今年は5月15日に始める。祝日を除き月、火曜日が定休日。営業時間など詳細は同店ホームページ。