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未成年に広がる大麻 千葉県内摘発15人 昨年超すペース 「害小さい」誤情報も

千葉県警少年課が作成した非行防止教室の動画(ユーチューブ県警公式チャンネルより)
千葉県警少年課が作成した非行防止教室の動画(ユーチューブ県警公式チャンネルより)

 千葉県内で未成年者が関与する大麻事件の摘発が急増している。県警によると、8月末現在の摘発人数は15人で、過去5年で最多だった昨年1年間の16人に迫っている。担当者は「インターネット上で大麻は害が小さいという誤った情報が出回っている。若い世代が手を出しやすい状況」と警鐘を鳴らしている。

 県警薬物銃器対策課によると、昨年1年間に薬物事件で県警が摘発した739人のうち、約2割に当たる148人が大麻に関係していた。現状では覚醒剤事件が7割以上を占めるが、覚醒剤関連の摘発は減少傾向にある。一方、大麻事件は増加傾向で、2015年に80人だったのが昨年には148人に。今年8月現在は85人と昨年の同期と比べて13人増えた。

 85人のうち未成年者は15人で、前年同期と比べても12人増えた。全体数のうち未成年者が占める割合は17・6%(前年同期4・2%)で、過去5年で最高だった昨年1年間の10・8%を上回った。近年、摘発者のうち20~39歳が占める割合が高くなり、40歳以上は低くなっている。

 8月末までに摘発された未成年者15人はいずれも男性で、19歳が9人と最多だった。18歳が3人で16歳が2人、17歳が1人と続く。仕事をしていたのが13人と大半を占めたが、高校生も1人いた。

 若い世代の大麻事件が増加する背景について、同課の担当者はインターネットの誤った情報が影響していると指摘。依存性などの害が小さいと紹介するホームページやSNSの情報が少なくないという。SNSのメッセージのやり取りなどを経て密売されることも多発している。

 大麻事件で摘発された未成年者の多くは「仲間に誘われてやった」と説明することが多い。初めは金を取られずに手渡され、断れなくなるケースが目立つという。担当者は「一度手を出すと依存性が高くやめられなくなる。最初に断る勇気をもってほしい」と呼び掛けている。

◆県警、動画で非行防止教室

 新型コロナウイルスの感染対策のため、学校で集会が自粛される中、県警少年課は子どもたちが犯罪に巻き込まれないよう指導する非行防止教室の動画を作成した。動画配信サイト「ユーチューブ」の県警公式チャンネルで公開している。

 動画では「けんかして人を殴ること=暴行」「相手を脅してお金を取ること=恐喝」など中高生にとって身近な犯罪を分かりやすく紹介。SNSなどを介して裸の写真などを送信してしまう「自画撮り」などインターネット上で増加する犯罪被害も解説している。

 動画のタイトルは「シーポックと考えよう!非行防止教室」で、ほかにも薬物乱用防止などをテーマにした3作品も公開された。同課の担当者は「従来の教室を開くのは難しいが、動画はいつでも見てもらえる。学校や家庭で活用してほしい」と呼び掛けている。


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