疲れた表情、眠れない 成田空港1万人が一夜 【大雪・千葉県内各地に爪痕】

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成田空港の滑走路が積雪で閉鎖され、ロビーで横になり一夜を過ごす人ら=23日午前3時20分ごろ(共同)
成田空港の滑走路が積雪で閉鎖され、ロビーで横になり一夜を過ごす人ら=23日午前3時20分ごろ(共同)

 22日から大雪に見舞われた千葉県内では23日、成田空港で一夜を過ごしたおよそ1万人の利用客らが「昨夜は眠れなかった」と困惑した表情を見せるなど、鉄道や道路など交通の乱れも昼すぎまで残り、“慣れない雪”による影響を受けた。転倒などで男女5人が重傷を負い、軽傷者は多数に上り、交通事故も774件報告されるなど2014年以来に警報が発令された大雪は、県内各地に爪痕を残した。

 22日の大雪で滑走路が一時閉鎖され、欠航が相次いだ成田空港では、利用客ら約1万人が施設内で一夜を過ごした。23日も疲れた表情で出発便を待つ姿があちこちで見られた。

 成田国際空港会社(NAA)によると、同空港では国際線140便、国内線47便の計187便が欠航。大幅な遅延による緊急事態として、通常は午後11時までの離着陸時間を23日午前1時56分まで延長し、計21便が利用した。

 三つあるターミナルの夜間滞在者にはNAA社員約90人が水や軽食、寝袋を配布して対応。午前1時50分ごろまで東京駅行きの臨時バス計6便が運行した。

 ターミナル内は22日夜から、寝袋に入ったりソファや床で横になったりする利用客であふれ、航空会社の社員に運航の見通しを尋ねる姿も見られた。

 知人と上海旅行から帰国した20代の女性会社員は「航空会社から十分な説明がないまま時間が過ぎた」と疲れ切った様子。22日夜に搭乗機が成田空港に着陸したが、機内から出られない状態が数時間続き、ターミナルに着いたのは23日午前1時ごろだったという。

 国際線出発ロビーは23日も出国を待つ旅行者で混雑した。仕事で米シアトルに行く予定だった東京都豊島区の会社員、宇津井由季子さん(37)は「昨夜は眠れなかった。振り替えの便もなく、どうすればいいのだろう」と困惑した表情を浮かべた。