2022年6月15日 05:00 | 無料公開

五輪で初めてサーフィン競技の会場となった一宮町の釣ヶ崎海岸=2021年7月20日

オオガハス
東京オリンピック・パラリンピック開催から1年
東京オリンピック・パラリンピックが幕張メッセ(千葉市美浜区)や釣ヶ崎海岸(一宮町)などを会場に開かれてから、もうすぐ1年が経過する。大会ビジョンは「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」。コロナ禍の中で始まったスポーツの祭典は成功裏に終わり、アスリートたちの活躍は県民に多くの感動をもたらした。県は、選手の競技力向上など開催まで培った取り組みを生かし県民スポーツのさらなる発展を目指し、五輪初のサーフィン競技の会場となった一宮町は増加した移住者が長く住み続けられるように知恵を絞る。認知度が上がった障害者スポーツの団体らは、パラリンピアン育成や裾野拡大を掲げる。オリ・パラを経て県内各地で芽吹くレガシー(遺産)を紹介する。
▶パラスポーツ飛躍を 日本知的障がい者陸上競技連盟 下稲葉理事
▶施設の利用促進に効果 県障害者スポーツ・レクリエーションセンター
オオガハス開花から70年 2千年前の淡紅色の大輪 変わらぬ姿で県内を彩る
千葉県指定天然記念物のオオガハスが開花してから今年で70年を迎えた。千葉市花見川区内で見つかり、約2千年の眠りから覚めた奇跡の1粒は、市民や行政によって大切に育てられ「平和の象徴」として国内外に分根。栽培されている千葉公園(同市中央区)や東京大学旧緑地植物実験所(同市花見川区)では6~7月にかけて古代と変わらぬ淡い紅色の大輪を咲かせている。