【千葉県民の日特集】 共生社会実現へ前進 県、本年度担当局を新設

幕張メッセが会場になった車いすフェンシング=2021年8月25日、千葉市美浜区
幕張メッセが会場になった車いすフェンシング=2021年8月25日、千葉市美浜区
レスリング競技が開かれる幕張メッセ=2021年8月1日、千葉市美浜区
レスリング競技が開かれる幕張メッセ=2021年8月1日、千葉市美浜区

 昨年の東京オリンピックでは、幕張メッセを会場にフェンシング(7月24日~8月1日)、テコンドー(7月24~27日)、レスリング(8月1~7日)、釣ヶ崎海岸でサーフィン(7月25~27日)が開かれた。

 東京パラリンピックでは、いずれも幕張メッセを会場にゴールボール(8月25日~9月3日)、車いすフェンシング(8月25~29日)、シッティングバレーボール(8月27日~9月5日)、テコンドー(9月2~4日)が開かれた。

 県では、東京オリ・パラの県内での競技開催決定を受け、2014年度から県ゆかりの選手出場を後押しし、県民に元気と勇気を与えることができるようにジュニア世代や障害者スポーツ選手を対象にしたアスリート強化・支援事業を始めた。対象は、東京五輪が陸上競技、水泳、レスリングなど33競技。東京パラはアーチェリー、車いすラグビー、車いすフェンシングなど22競技。外部指導者活用やスポーツ医・科学サポート、競技用具の整備などを支援した。

 東京オリ・パラの成功を後世につなげてスポーツと文化を振興しようと、県は本年度、知事部局の環境生活部に「スポーツ・文化局」を新設。アスリートの育成とともに老若男女に運動を促して健康増進を狙う。

 東京オリ・パラでは行政と企業、団体らがタッグを組んで大会を盛り上げた。外国からの選手の受け入れ、ボランティアの参加促進、バリアフリー化など有形無形のレガシーが県内にもたらされた。県の担当者は「スポーツと文化を通じて県内を活性化し、共生社会へ向けて前進したい」と先を見据えている。


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