
市原市柿木台の自然公園「いちはらクオードの森」の冬の人気イベント「森のイルミネーション」が今冬から中止となることが13日、分かった。スタッフの高齢化などが原因。コロナ下や災害後も続けたが、さらなる継続は難しく、惜しまれつつ約20年間の歴史に幕を下ろす。
(佐藤大介)
冬場の市南部の観光振興へ、指定管理者「安由美会」(高山栄治代表)が昨年まで19回にわたり開催してきた市内最大級のイルミ。
昨冬は11~12月に、色とりどりのLED約35万個で紅葉の森をライトアップ。樹木やトンネル、トナカイやサンタクロースなどクリスマスをモチーフにした装飾が幻想的な雰囲気を醸し出した。期間中は毎年市内外から2~3万人が来場する、市内で最も集客力がある冬イベントだった。
同会はスタッフの高齢化や人手不足が進む中、イルミ設置に約2カ月を要するなど運営上の負担が重く、9月末に中止を決め市に報告。施設ホームページでは「市内外を問わず多くの皆さまにご来場いただき、本当にありがとうございました。これまでのご支援、ご協力にお礼申し上げます」と感謝を伝えた。
開催時期の問い合わせがあり市や同会が決定を伝えると、多くが「残念」「なんとか開催できないのか」などと惜しむ声を上げるという。苦渋の決断をした高山代表は「楽しみにしてきた皆さまには申し訳ない」と話している。
同会は施設の最寄り駅、小湊鉄道月崎駅のイルミネーションは引き続き担当しており「(イベントに)負けないようきれいに飾り付けたので、ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。15日から点灯の予定。





