ちばの選挙

前元職と新人、6人乱立 県内最多候補者の6区

 衆院解散後、新たに2候補が出馬を表明し、現時点で県内最多の6候補が顔をそろえる。これまで自民党前職・渡辺博道と民主党元職・生方幸夫による「がっぷり」対決が3度展開された選挙区。4度目となる今回の土俵に4人の“新顔”が割って入るだけのインパクトがあるのかどうかに注目が集まる。

 「他の候補者がどうのこうのではない。有権者に目を向けて戦っている」

 復活を目指す生方陣営は候補者乱立の影響を限定的なものととらえ、「戦術を変えることはない。これまでの活動を地道に続けるだけ」と冷静な構えだ。

 4年前の総選挙で落選し初の浪人生活を送った生方は、選挙区内の個別訪問を徹底。ライバルの自民層も含め、有権者との直接対話を重ねてきた。「もうこれ以上ないというぐらい地区をくまなく回った」と陣営は自負。「解散後に急にやってきたような人に負けるわけがないでしょう」と、他候補への揶揄(やゆ)も込める。

 前職の渡辺は前回3万票近い差を付けて生方を振り切ったが、今回は厳しい選挙戦になると予想。支援団体・企業を回り組織票を固めるが、無党派層をどれだけ取り込めるかがカギと見ており、自民への逆風ムードに危機感を募らせる。

 そんな中、前回総選挙で7区から自民候補として戦い約11万9千票を獲得して初当選した松本和巳が、6区への国替え参戦を解散後に表明。松本は今回無所属での立候補だが、選挙後には平沼グループへの参加を表明しており、政治信条としては保守系に位置。

 渡辺陣営では、市川市北部などの保守地盤の票が割れる可能性について「(松本が)どこまで本気なのか分からないので影響は未知数」としている。ただし、「保守系ではない無所属候補が出てくれた方が(民主の票が割れる可能性が高いので)ありがたかったのだが…」と、保守分裂の懸念をほのめかす。

 その松本は後援会組織を作らず、勝手連的な支援グループとともに無党派層への浸透を図る。出遅れは否めないが、「自民でも民主でもないという人はけっこういる。しがらみのないところで戦いたい」と鼻息は荒い。

 共産党・山崎温之は7月半ばに立候補を表明。街頭宣伝やミニ集会で知名度アップを図っている。候補者乱立について山崎陣営では「自民を離れた層と無党派層との両方の取り合いになる」と分析。比例票獲得に力を入れている。

 みんなの党・小平由紀は渡辺や松本と同じ保守系の元市川市議。女性票を中心に、子育て世代や若者にアピールしたい。幸福実現党は三島佳代子を擁立。(文中敬称略)

 ◇千葉6区=市川市北部、松戸市南部。


  • LINEで送る