ちばの選挙

県内小挙区中盤展望(下)

 無党派に食い込む内山 7区

 前回比例復活した内山がリード、06年の補選で敗れた斎藤が懸命に追い上げ。

 内山は民主党支持層の大半に加え、候補を擁立していない共産党支持層も取り込む。街頭ではミニカー(三輪バイク)にまたがり、選挙区内を快走。無党派層にも食い込んでいる。

 自民党への逆風を跳ね返したい斎藤は、個人を前面に出す。22日には小泉純一郎・元首相が応援に入ったものの、自民・公明支持層もまだ十分に固めきれていない。

 一部の労働組合から支持を受ける上田は社民党支持層以外へ広がりがない。

 松崎リード、桜田が追撃 8区

 追い風を受ける松崎を「どぶ板選挙」で桜田が追い掛ける。

 松崎はこまめに住宅街を回りマニフェストの“売れ行き”も好調。民主党支持層の大半を固め、無党派層にも食い込む。前回選挙より地方議員が倍増し、足元が強化されたことも好材料。

 逆風を実感する桜田は景気対策や社会保障制度の充実をアピールする一方、「政権交代すれば政治が後退する」と民主党を批判。ただ、自民党支持層や無党派層で無回答が目立ち、さらなる足場固めが急務だ。

 加藤は共産党支持層以外に浸透していない。

 幅広く支持広げる奥野 9区

 全特(全国郵便局長会)のバックアップなどを受ける奥野が優位に戦いを進めている。民主党支持層に加え、候補を出さなかった共産党支持層も取り込む。追い風を受けて無党派層にも食い込んでいる。女性の支持拡大が課題。

 水野は公明党支持層の支援は厚いものの、医師会をはじめ各種団体が揺らいでいるせいか、自民党支持層をまとめ切れていない。23日には支持基盤の立て直しへ麻生太郎首相がテコ入れ。生き残りをかけて地道に政策を訴える。

 波田野は支持に広がりがない。

 谷田川と林、激しく競る 10区

 3度目挑戦の谷田川が保守層にも食い込み、現職閣僚の林を一歩リード。

 谷田川は、党の大物の応援演説を続々と得て民主への風を維持する作戦を展開。自民支持票の3割を切り崩しつつある。自公政権に批判的な有権者の受け皿となり、従来の共産票に期待できるのも好材料。

 現職閣僚の林は公務で地元回りが少なかったため、県外への応援遊説は最小限に絞り込んだ。街頭では「閣僚としての使命」「経験を生かしもっと働く」と訴え、民主党批判も強化。一方で選挙区内の自民系地方議員の連携に課題が残る。

 森先行し金子追い上げ 11区

 7選を目指す森がわずかに先行し、金子が必死に追い上げる。

 森は出陣式で「(現職閣僚のため)出遅れた」と訴えるなど、危機感を募らせる。父の代から続く支持基盤の引き締めを図り、自民、公明支持層の多くを固めたものの、無党派層の支持を集めきれていない。

 地方格差の是正などを訴える金子は、民主支持層の大半を固め、無党派層にも浸透している。自民党支持層にも食い込み、一部経済団体の支援も受ける。さらなる知名度アップへ、有権者の多い茂原市などで巻き返しを見せる。

 浜田と中後が接戦展開 12区

 浜田と中後が激しく競り合う。

 現職閣僚の浜田は地元入りがこれまでに比べて少なく、自民票固めに不安も。公明票もまとめ切れていない。無党派層への浸透にも課題が残り、投票率アップに危機感を募らせる。後半は「どぶ板選挙」を展開し、ライバルを引き離す作戦。

 中後は「民主票の取り込みは完了」の言葉どおり、民主票の8割を固め、自民票の3割に食い込む。25日に選挙区入りした小沢一郎代表代行からも激励を受け、自民票や無党派層、共産票の取り込みに勝負を懸ける。

 若井に勢い、実川は遅れ 13区

 若井が都市部で支持を広げ優位。実川は地元の郡部でも逆転を許す。

 若井は民主のほか無党派層の支持を集め、自民支持層にも食い込む。党内から「厳しい選挙区」との見方もあったが、公示前から鳩山由紀夫代表が選挙区入りするなど強力な応援を追い風に勢力を拡大する。

 実川は「政権交代はあってはならない」と、逆風選挙にこれまで以上の気合を見せるが、自民票が固めきれない。無党派層の取り込みでも遅れをとっている。

 橘は支持を広げられていない。


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