以前から顔見知りか 逮捕の4人女性宅に出入り 印西の放火殺人

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1人の遺体が見つかった火災現場を調べる捜査員ら=19日午前9時半ごろ、印西市竜腹寺
1人の遺体が見つかった火災現場を調べる捜査員ら=19日午前9時半ごろ、印西市竜腹寺
印西署を出る仲内隼矢容疑者=19日午後2時ごろ
印西署を出る仲内隼矢容疑者=19日午後2時ごろ

 印西市の住宅に火を付け、この家に住むとみられる女性を殺害したとして19日、殺人と現住建造物等放火の疑いで男女4人が千葉県警に逮捕された事件で、4人は事件前から女性宅に出入りし、事件当日も4人と思われる男女が目撃されていた。4人のうち1人は以前から女性と面識があったとみられる。県警は印西署に捜査本部を設置し、100人態勢で捜査。20日に4人を送検する。

 同本部によると、逮捕したのは自称印西市草深、職業不詳、金崎大雅容疑者(20)。他に東京都墨田区東墨田3、仲内隼矢(20)と住所不定、菅野弥久(20)の両容疑者、東京都の少女(16)。4人の認否を明らかにしてない。

 捜査関係者によると菅野容疑者は事件後、知人に「住宅に火を付けた」という趣旨の話をしていたという。

 焼け跡から見つかった遺体は司法解剖の結果、50~60代女性で、死因は焼死。喉にすすが付着しており、火が付けられた際には生きていたとみられる。この家に1人で住んでいた無職、海老原よし子さん(55)とみて、身元確認を急いでいる。

 同本部などによると、4人は友人同士で、現場の状況や聞き込みなどから4人が浮上。火を付けた現場に4人がいたとみられ、火が出た前後に住宅近くにいたことが確認されているという。車で逃走したとみられ、18日正午すぎ、静岡県富士市の道の駅に駐車中の車にいたところを千葉県警の捜査員が確保した。

◆2週間前から不審な車

 逮捕された4人が火を付けたとみられる住宅周辺では、2週間ほど前から男女が乗った不審な車が目撃されていた。

 火災現場近くに住む60代女性は「火災があった17日午前11時ぐらいに(全焼した住宅の)庭に軽ワゴン車が止まっていた。中には若い女性と男性が寝ていて普通じゃない雰囲気だった」と硬い表情。火災についても「普通の火災じゃないと思った。ガソリンをまいて火を付けたような真っ黒な煙が上がっていた」と振り返った。

 屋根などが焼け崩れた住宅は19日も捜査員が現場検証を行い、辺りは焼け焦げた臭いが漂った。焼け跡から見つかった遺体は連絡が取れていない海老原よし子さんとみられ、近隣住民によると、海老原さんは足が悪かったという。

 以前、海老原さんと同じ職場で働いていた60代の無職男性は「明るくて気持ちがいい人。2、3年前に足にけがをしたみたい。もし遺体が本人だったら…」と言葉を失った。

 金崎大雅容疑者の自宅は現場から4キロほど離れた場所。同居する祖父(72)は「家にはあまり帰っていない。何人かのグループで遊びに行っていたようだ。両親も厳しく育てていた。気が弱く、人についていく子だった」とつぶやいた。