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パリで起きた同時テロ…実行犯の家族たちが初めて口を開く「なぜ息子が大量殺人に加担したのか」 NHK『未解決事件』

『未解決事件 File.17「パリ同時テロ事件 若者たちはなぜ豹変したのか」』

 NHKは17日午後10時45分から、『未解決事件 File.17「パリ同時テロ事件 若者たちはなぜ豹変したのか」』を放送する。

【番組カット】取材に応じる実行犯の幼なじみ『未解決事件』より

 2015年11月13日。フランス・パリで起きた「パリ同時テロ」。サッカースタジアムでテロリストの自爆。繁華街のカフェやレストランで銃撃。そしてライブハウス「バタクラン」での殺りく。132人が犠牲となり、400人以上が負傷した。実行犯10人のうち9人は現場で死亡し、生き残った1人にも終身刑判決が下され、事件は司法的には決着。しかし本当に解明されたのだろうか。

 番組ディレクターは、当時テロ発生直後から長期にわたりパリを取材し、事件の衝撃に揺れる街の姿を見つめ続けてきた。実行犯が自分と同世代だと知ったことをきっかけに、彼らがなぜ事件を起こしたのか、その軌跡を追いたいと考え続けていた。そして、今回、長年沈黙を守り続けてきた実行犯の父親や兄弟姉妹への取材を実現。激しい批判や偏見にさらされながら生きてきた家族たちが、日本のメディアに初めて重い口を開いた。そこから浮かび上がってきたのは、私たちが想像する「テロリスト像」とは大きく異なる姿だった。

 ライブ会場「バタクラン」の襲撃犯のひとり、サミー・アミムール。サミーは成績優秀で、人の痛みに敏感な青年だった。貧しい人を助けたいと願い、社会の不条理に強い関心を抱いていたという。家族は、なぜそんな息子が大量殺人に加担したのか、いまなお理解できないと語る。

 取材班は、彼が人生の意味を探し続けた日々を丹念にたどる。居場所を求める葛藤。自分のルーツへの模索。インターネット上で出会った思想。シリア内戦への傾倒。そして過激派組織IS(イスラミックステート)による巧妙な勧誘。そこには、一人の若者が少しずつ別の世界へ引き寄せられていく過程があった。

 ライブハウスで銃撃に遭遇し大けがを負った女性は、事件を繰り返さないため、ISの戦闘員だった若者との対話を続けている。深い傷を抱えながら、それでも憎しみの連鎖を断ち切ろうとする姿を通して、「テロとは何か」「社会は何を学ぶべきか」を問いかける。"