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銚子商の背番号10、中村翠 多古戦でノーヒットノーラン 緩急織り交ぜ大記録 第108回全国高校野球 千葉大会 第4日 #熱球千葉

▽2回戦(ぴーちゃん)
多 古
  000000000―0
  00000112×―4
銚子商

 銚子商の背番号10、中村翠(あき)が多古を相手に無安打無得点試合を達成した。「ノーノーはうれしかったが、まずは1勝できたことに安心した」。快挙にも浮つかず、最初に口にしたのはチームの白星だった。

 持ち味は緩急を織り交ぜる投球。「コントロールも良く、乗り切れた」と振り返り、六回まで一人の走者も許さない完全投球。互いに無得点が続いた前半。「とにかく我慢を徹底して、1点も取られないようにした」と辛抱を貫いた。七回1死から初めて四球で走者を背負ったが動ぜず、最後は空振り三振でピンチを断ってみせた。終わってみれば計125球を投げ、10三振2四球、打者30人を無安打に封じた。

 先発を伝えられたのは試合当日の朝。それでも「8割方決まっていたと思っていたので緊張はなかった」と余裕の表情。記録を意識したのは四、五回ごろ。「いけるな」と手応えを感じた。七回以降はナインからも「ノーノー目指せ」と声が飛び、達成した暁には「ナイスピッチング」と称賛の声が上がった。

 小学1年から始めた野球人生で初めてのノーヒットノーラン。エースナンバーを背負うのは2年の鈴木直磨だが、「3年として背中を見せられた」と感慨深げ。スタンドからはベンチに入れなかった同級生も声援を送ってくれた。「自分たちのために応援してくれてうれしかった。このノーノーは、3年間、一緒に頑張ってきたチームメートに捧げたい」

 次戦はCシードの東海大浦安と対戦。「今度は(ベンチ入りする)投手4人全員でつないで勝ちたい」。目標に掲げる甲子園へ、古豪の夏はまだ続く。

(増淵あかり)

高校野球