ちばの選挙

躍進し「建設的野党」に 共産党県委員会 浮揚幸裕委員長

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 県内で無所属候補が勝った知事選、民主推薦候補が勝った千葉市長選などに共通するのは、国民の「自公政治への怒り」だ。暮らしや福祉がギリギリのところまで来て、かつてないほど強烈な政権批判が起きている。

 二大政党に入らない政党にとってはある種シビアな戦いになる。有権者は、自民ではなくて有効に勝つためには議席の上でどこに投票するべきか、を考える。共産党の存在意義を分かってもらうのは大仕事だ。2005年の郵政選挙よりは戦いやすいが、「乗る風」はない。

 小選挙区で5人を擁立するが、比例につなげることが狙い。看板だけで優勢な民主相手に比例も厳しい戦いになるが、県内で30万票以上を目指す。05年衆院選や07年参院選の約1・5倍だ。比例(南関東)で1増の2議席を獲得する。

 自公政権をやめる思いを国民と共有する戦略。民主は自民と同類同根という評価は変わらないが、今回の選挙では民主批判はしない。ただし、政権をとったら消費増税や憲法改悪など民主は自民と同じことを始めかねない。

 民主の外交政策が日米安保条約中心となっている点は「(自民と)同根」の最たる部分。だから選挙で触れられない。このことが大きな弱点だ。政権をとった瞬間から、日本を代表する外交スタンスを打ち出さなければならないのに、党内でも意見がまとまっておらず社民などとの関係でも一枚岩になれない。政界再編は必至だ。

 共産党は「ルールある経済社会」と「自主自立の安保」を政策の2本柱に、民主政権では建設的野党になる。自民政権の対立野党から転換する。国際的な問題に関心が高い有権者にとっては共産党の主張が一番納得できるはずだ。身近な問題では雇用と福祉を訴える。

 県内の投票率は数パーセント上がり、60%を超える可能性がある。ただし、多くは民主に流れる。自民でも民主でもないという票の取り込みを狙う。自民より得票する区が出ることに期待する。