誤射被害訴訟が和解 稲川会代表ら、住民に500万円支払い 松戸連続発砲事件で千葉地裁

記者会見で和解に至る経過や意義を説明する弁護団=9日、千葉市中央区
記者会見で和解に至る経過や意義を説明する弁護団=9日、千葉市中央区

 千葉県松戸市で2017年5月以降相次いだ発砲事件で、自宅アパートに銃弾を誤射され、精神的苦痛を受けたとして、40代女性が指定暴力団稲川会の辛炳圭(通称清田次郎)総裁ら2人を相手取り、慰謝料など1300万円の損害賠償を求めた訴訟は9日、千葉地裁で和解が成立した。

 女性の弁護団によると、和解は被告2人が女性に計500万円を支払う内容。昨年2月の提訴後、口頭弁論が数回開かれ、和解の金額については地裁から提示があったという。

 女性は17年6月、自宅アパートに帰宅し、電気をつけた後、何者かに銃弾3発を撃ち込まれた。背景には稲川会内部の対立抗争があり、女性方は誤って発砲されたとみられる。女性にけがはなかった。

 訴訟では対立抗争などに関する損害賠償責任について定めた暴力団対策法に基づき、代表者らの責任を追及していた。

 千葉市中央区の千葉県弁護士会館で記者会見した弁護団は、和解の意義として、一般人を巻き込む抗争事件への抑止効果が期待できると強調。佐野善房団長は「怖い思いをしたことに対して500万円は破格の金額。このような実務が定着すれば、暴力団被害は少なくなるのではないか」とコメントした。


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