交差点付近で事故増 昨年緊急事態宣言下 運転・歩行者、交通量少なく油断も 千葉県警「ルール順守を」

前回の緊急事態宣言下では、ドライバーや通行人が交通量の少ない道路状況に慣れたためか、交差点付近での事故が目立った=昨年5月、千葉市中央区
前回の緊急事態宣言下では、ドライバーや通行人が交通量の少ない道路状況に慣れたためか、交差点付近での事故が目立った=昨年5月、千葉市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う昨年の緊急事態宣言で、県警は、期間中の交通事故状況の分析結果を発表した。交通人身事故は例年と比べて半減しているものの、交差点付近での人対車両事故の割合が増加。高齢者が事故に巻き込まれるケースも目立つ。外出自粛で交通量が少なかったことから、右左折時の安全確認がおろそかになったことが一因とみられ、県警は交通ルールの順守を求めている。

 緊急事態宣言の再発令を受け、宣言下の交通事故防止の参考にしてもらうため公表した。県警交通総務課によると、緊急事態宣言が出ていた昨年4月7日~5月25日、県内で発生した交通人身事故は1089件。過去5年間の同時期の平均件数(2272件)と比べると、半数以下となった。

 事故は交差点付近(交差点から30メートル以内)で発生する割合が平均20・1%から27・3%に増加。特に歩行中の高齢者と車両の事故が多かった。高齢者が事故に遭った時間帯は午前10~11時が最も多く、全体の29・7%を占めた。これまでは夕暮れ時の午後4~7時に発生する割合が高かったが、宣言期間中は大幅に減少した。

 同課の担当者は「交通量が少ない道路状況に慣れ、右左折時の安全確認がおろそかになったのでは」と分析している。

 緊急事態宣言が再発令された1月7日からの交通死亡事故発生件数は16件(速報値)。うち少なくとも10件が高齢者で、交差点付近での発生が半数を占めた。県警は交差点や横断歩道で、横断歩行者妨害の取り締まりを強化するなどの対策を講じている。

 歩行者や自転車についても、交通量が減ると信号無視や無理な車道横断が目立つという。同課の担当者は「普段より交通量が少ないと感じても、運転者も歩行者も油断せずに交通ルールを順守してほしい。高齢者は反射材の着用などの対策に努めて」と訴えた。


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