ヘリで「あおり」監視 航空隊、高速隊が連携 危険運転撲滅へ千葉県警

高速道路でのあおり運転などに目を光らせた航空隊のヘリコプター(千葉県警提供)
高速道路でのあおり運転などに目を光らせた航空隊のヘリコプター(千葉県警提供)

 危険なあおり運転の撲滅に向け、千葉県警は航空隊のヘリコプターを活用した高速道路での交通取り締まりを開始した。県内での昨年のあおり運転摘発件数は前年の約8・9倍となる1164件に上っており、対策の強化は急務となっている。県民不安が高まる中で上空から監視の目を光らせ、地上部隊と共に警戒に当たる新たな取り組みが実を結ぶか注目される。

 あおり運転を巡っては、神奈川県の東名高速道路で2017年6月、無理やり停車させられた夫婦が後続のトラックに追突され死亡する事故が起き、社会的関心が高まった。県警は、県民からも厳正な対処を望む声が上がったことを踏まえ、効率的に取り締まりを行うために今回の取り組みを始めた。

 県警交通指導課によると、9日に実施した初回の活動では、航空隊のヘリコプターが危険な運転をする車両を捜し、高速隊に情報を提供。約2時間のパトロールの結果、あおり運転は確認されなかったものの、速度超過違反で3件を取り締まったという。

 県警は「夏の交通安全運動」(10~19日)の期間中も県内の高速道路で同様の取り締まりを2回行い、速度超過違反2件と通行帯違反3件を摘発。今後の活動については「これまでの実施結果を踏まえて検討する」(同課)としている。

 県内では昨年、車間距離不保持違反が726件(前年比636件増)あり、左側から追い越すといった追い越し方法違反は408件(同393件増)、進路変更禁止違反は30件(同4件増)に上った。件数が大幅に増加した背景には、社会問題となったあおり運転の取り締まりの強化があるとみられる。


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