通勤、旅行客を直撃 市川、成田など県内も混乱 京成線停電

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鳴動を続ける踏切で交通整理を行う駅員=6日午前10時50分ごろ、市川市の京成八幡駅
鳴動を続ける踏切で交通整理を行う駅員=6日午前10時50分ごろ、市川市の京成八幡駅

 京成電鉄で6日朝、発生した停電では乗客15人が体調不良を訴え、男女計9人が熱中症と診断された。停電の余波は県内路線にも広がった。通勤客に加え、夏休みの旅行客にも影響を及ぼした。一方、停電などのトラブルで、真夏に電車が停止し、乗客が熱中症とみられる症状を訴える例は過去にも起きている。

 市川市の京成八幡駅では、停電の状況や復旧の見通しを尋ねる乗客があふれ、駅員が対応に追われた。

 東京から成田空港に向かっていた20代の大学4年の女性は「海外旅行に行く予定だった。運休していることをいま知り、驚いている。飛行機の時間に間に合えばいいが」と不安げ。

 無職の女性(72)は「隣駅までちょっと行く予定だった。振り替えもできず困る。暑くて歩けない。復旧を待つしかない」と困り果てていた。

 また、京成の成田空港駅では、東京方面にはJRやバスを利用するよう係員が拡声器でアナウンス。韓国・ソウルから到着した会社員の金泰亨さん(27)は「2泊3日の短い滞在で時間を無駄にしたくない」と、足早にJRの駅に移動した。

 別の鉄道会社では過去、真夏の停電トラブルで乗客が熱中症とみられる症状を訴える例が起きている。

 京阪電鉄では昨年7月30日朝、パンタグラフが故障した電車が、大阪府寝屋川市の萱島駅で動かなくなった。この影響で近くを走行中だった電車3本が立ち往生。うち2本は約25分間にわたって冷房も止まり、乗客ら約20人が体調不良を訴えて病院に搬送された。

 気象庁によると、この日の大阪市の最高気温は34・6度で、車内が高温になったとみられる。

 2015年8月4日夜には、JR京浜東北線の横浜-桜木町間で架線が切れて停電。駅間の3カ所で電車が停止し、体調不良を訴える乗客が相次いだ。この日の横浜市の最高気温は33・9度。夜になっても27~28度あった。

◆茂原など3地点猛暑日 熱中症疑いで54人搬送

 日本列島は6日も東日本を中心に広く高気圧に覆われ、各地で気温が上昇した。県内も厳しい暑さとなり、茂原市(36・4度)と市原市(36・2度)、佐倉市(35・1度)で猛暑日を観測した。

 銚子地方気象台によると、県内15の観測地点のうち、残りの12地点はいずれも30度以上の真夏日。茂原市と市原市を含む7地点が今年最高の気温となった。

 県消防課などによると、熱中症の疑いで救急搬送されたのは54人で、このうち重症者は2人。松戸市で70代男性が高熱を出し、鋸南町では50代男性が意識不明となった。