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新型コロナウイルス情報

【新型コロナ】山武市内の福祉施設、マスク不足深刻 市民一丸「布製」手作りへ

山武市幹部が出席した対策本部会議で、市民に布マスクの製造に協力してもらうことが決まった=1日、市役所
山武市幹部が出席した対策本部会議で、市民に布マスクの製造に協力してもらうことが決まった=1日、市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大による深刻なマスク不足が続く中、山武市内の福祉施設の9割超が1カ月以内に在庫が尽きると回答したことが、市が実施したマスクの確保状況の聞き取り調査で分かった。市は、市内の各種団体に繰り返し使える「布マスク」の製造を呼び掛けることを決め、協力団体が手作りした完成品を市が買い取った上で、各施設や教育機関に順次配布していく方針。

 調査は老人ホームなどを運営する全32法人を対象に3月末、電話で聞き取りした。2カ月分以上を確保しているのは2法人にとどまった一方、「ほとんどない」という法人が31%を占め、全体で94%が1カ月以内に在庫がなくなる状況が浮き彫りになった。

 施設の形状別では、特別養護老人ホームなど9法人の8割が1カ月以内に在庫切れとなる。小規模の地域密着型など23法人中では4割以上が数日分しか確保できておらず、1カ月以内にはいずれの施設でも使い切ってしまう状況という。

 これを受け市は4月1日に対策本部会議を開き、市民に布マスクを手作りしてもらうことを決めた。地区社会福祉協議会など市が把握している224団体の構成員3266人に段階的に協力を求めていく。

 材料の木綿の晒とゴムを市が商工会などを通じて集め、協力団体に配布。規格は縦11センチ・横15センチに統一する。完成品は1枚50円で市が買い取る。随時納品してもらい、計約5千枚の生産を目指す。事業費は1枚140円として全体で60~70万円と見込んでいる。

 完成品は、高齢者や障害者などの福祉施設、保育園や小中学校などの教育施設に1人1枚を目安に無償配布する。

 市内では既にシルバー人材センターなどが手作りマスクの生産を始めているが、布を切って縫い付けたりと一定の手間がかかり、平均すると1人が1日で7枚程度作るのが限界という。市民の不安が広がる中、市を挙げて協力を求めることで供給スピードを加速したい考え。

 市担当者は「材料集めも難航が予想されたが、用品店の協力で目標数を確保できた。感染予防へ有効活用したい」と話している。


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