ムササビ形埴輪に注目 出土品集め企画展 佐倉・印旛郡市文化財センター

ムササビ形埴輪の複製品=佐倉市
ムササビ形埴輪の複製品=佐倉市
印旛郡市文化財センターで開かれている企画展「印旛のはにわ~どうしてムササビ?~」=佐倉市
印旛郡市文化財センターで開かれている企画展「印旛のはにわ~どうしてムササビ?~」=佐倉市

 佐倉市春路の印旛郡市文化財センターで、設立35周年を記念した企画展「印旛のはにわ~どうしてムササビ?~」が開かれている。1990年に成田市の南羽鳥正福寺遺跡で、国内で初めて出土したムササビ形埴輪(はにわ)にスポットを当て、印旛地域の埴輪を紹介している。来年6月19日まで。

 同センターによると、同遺跡は同市南羽鳥の根木名川の流れによって浸食され、谷が刻まれた標高約30メートルの台地にあり、時代区分は古墳時代後期前半(6世紀前半)とされる。ムササビ形埴輪は90年10月~翌91年1月の調査で、二重周溝を有する直径約25メートルの円墳の1号墳から出土した。

 担当者は、ムササビ形埴輪の作られた正確な背景は解明されていないとしているが、「古墳から見つかる動物埴輪は、首長の行う“狩り”の儀式を象徴した可能性が指摘されている。神聖な狩りの儀式の対象としてムササビを選んだのかもしれない」としている。

 1号墳からは水鳥やタカに、県内でも2例しかない魚形埴輪も出土している。このほか、同じ古墳時代のものとされる同市の上福田4号墳や佐倉市の角来野谷1号墳、印西市の大木台2号墳の円筒埴輪や形象埴輪も展示している。

 時間は午前9時~午後5時。入館無料。土・日曜、祝日、年末年始は休館

 5日には佐倉市の国立歴史民俗博物館講堂で、同センターの根本岳史主任調査研究員が「印旛のはにわ」、東京学芸大の日高慎教授が「ムササビ形埴輪の意味~動物埴輪にこめられたもの~」と題し、それぞれ講演を行う。時間は午後1時15分~4時。問い合わせは同センター(電話)043(484)0126。


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