【ふつうの家族】(253) 辻堂ゆめ・作 伊藤健介・画

 その懐かしい光景がモノクロに変わり、雨の日の車のフロントガラスのようにぼやけていく。思い上がるな、という何者かの叱責(しっせき)の声が脳内で飛ぶ。死んでしまった人間の心の中は、も ・・・

【残り 800文字、写真 1 枚】



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