闘志あふれる全力投球 木更津総合・篠木 20イニング無失点 2020千葉高校野球<第11日>

10回表八千代松陰2死一、二塁、連続三振でピンチを脱し雄たけびをあげる木更津総合・篠木=県総合SC
10回表八千代松陰2死一、二塁、連続三振でピンチを脱し雄たけびをあげる木更津総合・篠木=県総合SC
八千代松陰―木更津総合 10回表、八千代松陰の樋熊を三振に仕留め雄叫びを上げる木更津総合・篠木
八千代松陰―木更津総合 10回表、八千代松陰の樋熊を三振に仕留め雄叫びを上げる木更津総合・篠木

 窮地でチームを救えるのがエースで主将の仕事だ。九回裏。木更津総合はあと1死で最後の夏が終わる状況で篠木健太郎が代打で登場。「勝ちたい気持ちを出せば結果は来る」。ベンチで声を枯らしていた背番号1が同点打を左前へ運んだ。

 タイブレークの十回からはマウンドへ。同級生投手陣が粘りの投球を見せてくれた。「3人からのバトンを勝ちにつなげられるよう一番自信のある球で」。一、二塁で始まっても失点をする気は一切なかった。最速148キロの魂を込めた直球で2者連続見逃し三振。夕暮れ迫る夏空へ右拳を突き上げた。

 十一回も「決められたら自分の力不足」とバントの構えの打者も直球でねじ伏せた。自らも憧れ、求めてきた木更津総合のエースが見せる「勝たせる投球」。それを究極の攻防の中で体現し、サヨナラを呼び込んだ。

 2失点した2年前の夏が最初で最後の甲子園登板。唯一1年生ながら与えられた経験は、この夏のためにあったと認識している。2完封を含め20イニング無失点が続く。帽子に記したように「決勝も最高の『恩返し』をしたい」。監督、先輩、仲間へ。誰かを思う強い気持ちが、快速球をさらに後押ししている。


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