念願の「猫」付く地へ 保護猫カフェ、移転でCF 注目度高め譲渡推進 浦安市猫実(ねこざね)

猫の館ME代表の小倉さん
猫の館ME代表の小倉さん
浦安市には「猫実」という地域があり、MEは“念願の地”へ移転する
浦安市には「猫実」という地域があり、MEは“念願の地”へ移転する
猫の館MEの開業時の様子。移転後の物件も窓が多く、似たようなイメージになるという
猫の館MEの開業時の様子。移転後の物件も窓が多く、似たようなイメージになるという

 保護された野良猫や捨て猫と触れ合い、引き取りもできる保護猫カフェ「猫の館ME」(浦安市)が、同市猫実(ねこざね)への移転計画を実現するため、クラウドファンディング(CF)で事業資金を募っている。首都圏でも珍しい「猫」の付く土地にある猫カフェとして注目度を高め、猫の譲渡推進につなげる狙い。代表の小倉則子さん(54)は「内装のデザインにもこだわり、『商業猫カフェ』に負けない保護猫カフェにする」と意気込んでいる。

 猫の殺処分問題の解決を目指し、2013年4月にオープンしたME。実は当初、猫実で物件を探したが、保護猫カフェの認知度がほとんどなく、断られ続けた苦い過去がある。同市堀江で開設にこぎ着けたが、駅から徒歩約25分と遠いこともあり、移転の夢をずっと持ち続けてきた。

 猫実にこだわる理由は、まず「キャッチー」であること。「『猫実の猫カフェ』というだけで、猫ファンにとって話題性十分」(小倉さん)

 また、東西線浦安駅から徒歩約10分とアクセスが向上。移転予定の店舗は面積が2倍広くなり、入居できる猫の数が増える。「デートスポットにも使えるように」と、内装もおしゃれにしたい考えという。

 移転日は2022年2月22日。六つの「2(にゃん)」が並ぶ、猫にとって非常におめでたい日。

 CFは今月12日から始まった。内装工事費に当たる500万円の「第1ゴール」は既にクリア。募集期限の12月27日までに、床暖房の設備費や賃貸契約の敷金などを含む1200万円の「最終ゴール」達成を目指す。支援者には内覧会招待(支援金1万円)、チャリティーカレンダー(同)などさまざまなリターン品を用意している。

 移転は「持続可能な保護猫カフェにする」という目標に近づくためでもある。家賃や人件費、えさ代など多大な経費がかかる猫カフェ経営。高い志を持った保護猫団体がカフェを開設しては、経営難に耐えきれず、つぶれていくケースを何度も見てきた。

 MEは小倉さんが社長を務める株式会社が運営し、ビジネスとしての持続性にこだわる。キャットシッター事業や猫グッズ販売など関連事業を多角的に展開。開設以来長らく赤字続きだったが、一昨年、初の黒字化を果たした。

 譲渡会では引き取り手の少ない成猫を中心に扱いながらも、8年半で約210匹の譲渡を実現。移転を機に、この流れをさらに加速させたい考えだ。

 小倉さんは「商業猫カフェと保護猫カフェの違いが分からない人にも来てもらえるようなすてきなお店にしたい。そして、保護猫を巡る問題を多くの人に知ってもらい、不幸な猫を少しでも減らせれば」と話す。

CF専用ページhttps://readyfor.jp/projects/nekozane222


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