連日の“奇跡”ファン魅了 劇的結末に感涙 【千葉ジェッツ全日本バスケ3連覇】

千葉ジェッツ-栃木の天皇杯全日本選手権決勝で、延長の末、逆転勝ちして喜ぶジェッツ応援席=13日、さいたまスーパーアリーナ
千葉ジェッツ-栃木の天皇杯全日本選手権決勝で、延長の末、逆転勝ちして喜ぶジェッツ応援席=13日、さいたまスーパーアリーナ

 残り3秒、奇跡の逆転Vにファン感涙-。13日に行われたバスケットボール天皇杯全日本選手権で、千葉ジェッツふなばしが延長の残り3秒で、エースの富樫勇樹選手が3点シュートをねじ込み、逆転で3連覇を達成。さいたまスーパーアリーナに駆け付けたファンは、感動のフィナーレに両手を突き上げ、選手と一緒に勝利の喜びを分かち合った。

 決勝の相手は強豪の栃木。互いに熱いファンで知られるジェッツ-栃木のカードは、会場をジェッツカラーの赤色と、栃木カラーの黄色で二分し、異様な盛り上がりの中で始まった。

 序盤のジェッツ応援席は、悲鳴続き。栃木の小気味よい攻撃を受けて徐々に点差が開き、ジェッツファンは手に汗を握って大声援で選手を後押しした。

 松戸市の自営業、源和哉さん(42)は、「全選手から『勝ちたい』という気迫が伝わってきた」と、終盤の追い上げに感動。1点を争う大接戦は、60-60で延長に突入した。

 延長でもリードがめまぐるしく替わる激しい攻防となり、1点差を追って残り3秒でエース、富樫選手が放った3点シュートがリングに吸い込まれると、ジェッツ応援席は一斉にガッツポーズ。奇跡の逆転勝ちに、アリーナはどよめいた。

 家族でホームゲームに毎回足を運ぶという地元船橋市の会社員、宮嵜正幸さん(51)は「3度も決勝に連れてきてもらい、3連覇を見せてもらって感謝」と信じられないような表情。

 きょうだいで4年前からファンの小学3年、灘山小晴さん(9)と幼稚園児の龍之介君(6)は声をからして応援し、「すごくかっこいい」と興奮を抑えられずに話した。

 チーム創設以来、試合に通っているという松戸市の飯田菜摘さん(29)は「最後まで油断できない試合展開だったけれど、勝利を信じ続けて良かった」。ユニホーム姿で3連覇を見届けた船橋市の岩崎留美子さん(61)と藍さん(30)の親子は「何度も奇跡を起こしてくれるジェッツを応援し続ける」と準決勝では残り0・5秒、決勝でも残り3秒の“ミラクル逆転劇”に、熱いエールを送った。

 天皇杯全日本選手権を3連覇し、次の目標は悲願のBリーグ制覇。昨年5月のチャンピオンシップ決勝で準優勝に終わったジェッツに、悔し涙を流した千葉市中央区の会社員、小林憲一さん(43)は「全然勝てない時期もあったのに、こんなに大きなチームになって感動。次はリーグ制覇を」とうれし涙を流し、「2冠の夢」を選手に託した。


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