危険運転容疑で女子高生逮捕 94キロ以上で走行、横転か 富津4人死傷事故

4人が死傷した事故現場=2022年11月29日午前8時45分ごろ、富津市
4人が死傷した事故現場=2022年11月29日午前8時45分ごろ、富津市

 千葉県富津市の国道465号で昨年11月、軽乗用車が横転し10代の男女4人が死傷した事故で、富津署は28日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いで、運転していた高校3年の女子生徒(18)=同市=を逮捕した。同署は車が制限速度を40キロ以上上回り走行していたとみて調べている。認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は昨年11月29日午前0時25分ごろ、同市小久保の国道465号で、制御困難な高速度で車を運転。丁字路交差点付近で車を横転させ、信号柱とガードレールに衝突し、同乗していたいずれも木更津市の高3男子生徒=当時(17)=と高3女子生徒=当時(17)、建設作業員の男性=当時(18)=を死亡させた疑い。

 同署によると、現場の制限速度は50キロで車は94キロ以上で走行して、緩やかな左カーブを曲がり切れずに横転し、信号柱などに突っ込んだとみられる。女子生徒と男性は車外で、残りの2人は車内で見つかった。

 女子生徒も意識不明の重体となり、病院に搬送されていた。同署は退院を待って逮捕した。女子生徒は昨年9月に免許を取得し、事故時に運転していたのは母親の車だったという。


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