ちばの選挙

5新人の争いに あす告示各陣営、万全の態勢

 任期満了に伴う知事選(二十九日投開票)は、あす十二日告示される。堂本暁子知事(76)が今期限りでの引退を表明する一方、男性四人、女性一人の無所属五新人が名乗りを上げ、準備を進めている。各候補は財政再建などに争点を見いだしながら、すでに前哨戦を展開。本番に向け万全の態勢で臨む構えだ。

 出馬表明しているのは、県議の西尾憲一氏(58)、社会福祉法人理事長の八田英之氏(64)=共産推薦、関西大学教授の白石真澄氏(50)、俳優で元衆院議員の森田健作氏(59)、元いすみ鉄道社長の吉田平氏(49)=民主・社民推薦。

 前回、森田氏を支持した自民党は擁立候補の一本化を断念。自主投票を決定したことを受け、同党県議は森田氏と白石氏を推すグループに分裂した。党内には吉田氏を支援する議員も存在しており、県議会の過半数を占める最大会派・自民党にとって、異例の知事選が展開されそうだ。

 民主党は当初、白石氏を県連推薦したが、政策協定が公約にほとんど反映されなかったため白紙撤回。その後、堂本知事が後継候補として指名した吉田氏を推薦するに至った。社民や市民ネット、連合千葉も吉田氏の推薦を決めている。

 公明党は白石氏を支援する方針を決め、自民県議の一部グループとともに活動を展開。共産党は、八田氏に全面協力し、支援団体とともに行動を起こしている。

 各陣営ともすでに事務所開きを終え、県内各地で演説会や、支援者を集めた集会、パーティーを重ねるなど支持拡大に向けて走り出している。事務所開きのあいさつでは、他陣営を痛烈に批判する候補も見られ、つばぜり合いが早くも演じられている。

 論戦の中心となる争点は、ひっ迫する県財政の再建や不況・雇用対策、地域医療問題などに、絞り込まれつつある。一方、三番瀬保全や八ッ場ダム建設、鬼泪山の土砂採取などの環境問題もクローズアップされており、各候補が独自色や他候補との明確な違いを打ち出せるかどうかもカギとなりそうだ。


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