外出自粛で献血ピンチ 計画数の7~8割止まり 千葉県赤十字血液センター 新型コロナ

手の消毒やマスクの着用を求める掲示物が並ぶ「モノレールちば駅献血ルーム」。徹底した対策で良好な衛生環境を保っている=千葉市中央区
手の消毒やマスクの着用を求める掲示物が並ぶ「モノレールちば駅献血ルーム」。徹底した対策で良好な衛生環境を保っている=千葉市中央区

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、千葉県赤十字血液センターが献血者の確保に苦慮している。東京都内への不要不急の外出自粛要請が出た3月下旬以降、思うように協力が得られない状況が深刻化し、計画数の7~8割程度の実績で推移。緊急事態宣言の発令により、今後も厳しい運営を強いられることが予想され、同センターは「このままでは医療機関に安定的に血液を届けることが難しくなる」として県民に支援を呼び掛けている。

 同センターによると、不要不急の外出自粛が求められた週末の3月28日からの10日間で、千葉県の400ミリリットル献血者は需要予測に基づく計画数を1157人(26・9%)下回る3137人にとどまった。献血は不要不急の外出に当たらないものの、4月7日には緊急事態宣言が発令され、献血者の確保は「さらに厳しくなる」とみている。

 献血者の大幅減は、県内6カ所の献血ルームに加えて活動する献血バスが、主な会場開設先となる企業などの事情で予定通り運行できなくなったことが背景にある。年度替わりの時期は生活に大きな変化があり、ただでさえ献血への協力が得られにくく、新型コロナがこれに追い打ちをかけた格好だ。

 献血バスが不調の中で、医療体制維持の鍵を握る献血ルーム。千葉市中央区の「モノレールちば駅献血ルーム」では、出入り口付近に「はじめに、体温測定をお願いします」と呼び掛ける掲示物を出し、手の消毒やマスクの着用も求めるなど万全の態勢を整えて献血者の対応に当たる。

 4月17日に献血に訪れた同区のパート従業員、山本猛さん(68)は日頃から足を運ぶ“常連”で、献血がピンチと知り「それなら余計に行かないと」と駆け付けたという。献血ルームは良好な衛生環境が保たれていると感じており、感染の不安は「全くない」と言い切った。

 同センターは、感染が拡大する中でも輸血を必要とする患者がおり、輸血用血液には有効期間があることから、県民に対して継続的な協力を要望。「献血ルームは予約枠があり、指定の時間に来ることで『密』を解消できる。献血バスを見掛けた際も積極的に協力していただきたい」としている。


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