身元確認、殺処分減へ 犬猫にマイクロチップ義務化 18年度末千葉県内は13万匹装着

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犬や猫に装着されたマイクロチップの情報を専用の機器で読み取ると、データベースに登録された飼い主情報と照合できる=四街道市のペットの専門店コジマ四街道店
犬や猫に装着されたマイクロチップの情報を専用の機器で読み取ると、データベースに登録された飼い主情報と照合できる=四街道市のペットの専門店コジマ四街道店
犬や猫への装着が義務化されるマイクロチップと装着用の器具=千葉市
犬や猫への装着が義務化されるマイクロチップと装着用の器具=千葉市

 飼い主の情報が記録された「マイクロチップ」を犬や猫に装着することが義務化されることになった。飼い主の責任を明確にし、捨て犬や捨て猫を防ぐのが狙いで、災害などで迷子になっても「身元確認」に役立つという。県内での装着数は増加傾向にあり、千葉県は2023年度までに20万匹まで増やす計画で、専門家も導入が広がれば「殺処分を減らすことにもつながる」と指摘している。

 マイクロチップの装着義務化は、6月に成立した改正動物愛護法に盛り込まれており、公布から3年以内に施行される。ブリーダーなどの繁殖業者が対象で、一般の飼い主は努力義務となっている。

 マイクロチップは長さ10ミリ、直径2ミリ程度の円筒形の電子器具。注射器に似た器具で、犬や猫の首の後ろの皮下に埋め込む。15桁の番号が記録されており、専用機器で読み取ると、データベースに登録された飼い主情報と照合できる。

 関東地方を中心にペットショップを展開し、県内にも6店舗がある「ペットの専門店コジマ」では、10年以上前から販売する全ての犬と猫にマイクロチップを装着している。同社四街道店(四街道市)のエリアマネージャー、秋山直也さん(36)は「(マイクロチップへの)お客さんのニーズは高く、装着していると安心だと言ってもらえます」と説明する。

 県によると、県内のマイクロチップ普及状況は12年度末の約5万匹から、18年度末時点で約13万2千匹にまで増加。県の動物愛護センターでは、保護された全ての犬や猫の全身を読み取り機で調べ、マイクロチップが入っていないかを確認している。昨年度はマイクロチップの情報で、22匹の犬が飼い主の元に戻ったという。

 県の「動物愛護管理推進計画」では、23年度までにマイクロチップの目標装着数を20万匹に設定しており、担当者は「今後も目標の達成に向けて、さまざまな普及啓発に努めていきたい」としている。

 茂原市にある「むらた動物病院」の村田佳輝院長(61)は「マイクロチップを入れても犬や猫の体には影響がない。飼い主がすぐに判明するので、迷子になった犬、猫の保護や殺処分を減らすのに効果がある」と話している。