2023年3月15日 05:00 | 有料記事

佐倉署和田駐在所の譜久村警部補=佐倉市(画像は一部加工してあります)
佐倉署地域課の警部補、譜久村智宏さん(49)は2011年3月11日、旭市内の海岸近くにあった駐在所に勤務していた。自身も津波にのみ込まれながら濁流から男性を救助し、行方不明者の捜索にも携わった。東日本大震災から12年。刑事に憧れ警察官になった譜久村さんは、あの日を境に「駐在さん」としての道を選び、今も地域住民に寄り添っている。
譜久村さんは沖縄県出身で、2002年に27歳で県警入りした。八千代署勤務などを経て、佐原署(現香取署)で念願の刑事に。10年9月、旭署の刑事課に配属予定だったが、急きょ半年間だけ同署矢指駐在所への赴任が決まった。
◆激しい揺れ、海岸へ
11年3月11日はバイクで走行中、激しい揺れに襲われた。急いで駐在所に戻り「津波が来るかもしれない」と救命胴衣を持ち、約60メートル離れた海岸に向かった。浜にいた親子連れやウオーキング中の人には、すぐに避難してもらった。
警笛とバイクのクラクションを鳴らし、サーファーを海から上がらせた。波乗りをしていた人たちは「地震が発生したことに気付いていない様子だった」と振り返る。
無線で大津波警報の発令を知り海面を監視していると、海水が沖に引いていった。ごう音とともに津波が浜に接近してきて、自身も退避しようとした時に海岸に向かう男性を発見。走って男性の方に向かい腕をつかんだ瞬間、2人は津波にのみ込まれた。
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