海洋放出 地元理解なお課題 福島第1原発 処理水タンク満杯近く 「経営優先」納得できず=千葉訴訟・共同代表 情報不足「伝達基盤を」=銚子・水産流通業者

福島第1原発内に並ぶ高さ約16メートルのタンク(代表撮影)
福島第1原発内に並ぶ高さ約16メートルのタンク(代表撮影)

 東京電力福島第1原発から出る処理水の海洋放出を巡り、政府は夏ごろに始める方針を示している。東電は5月、原発敷地内を千葉、茨城両県の報道陣に公開した際、海洋放出の時期を「地元の方々の理解が得られたら」と説明。ただ、「理解」を判断する条件を明確にせず、地元住民の反対が続いても実行する可能性については「答えが難しい」と回答した。処理水をためるタンクが満杯になる期限が迫る中、風評被害や安全面を懸念する地元住民らの声は置き去りにされてしまうのだろうか。

(デジタル編集部・佐藤瑞妃)

 原発敷地内には高さ約16メートル ・・・

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