撮影セットの装飾品を地元公募、イスやランプ集まる 玉山鉄二さん、深川麻衣さん出演映画「今はちょっと、ついてないだけ」 千葉・茂原

市民から公募した撮影セット用の装飾品を確認し、「使える物はできるだけ使う」と話す松田さん=茂原市本納公民館旧新治分館
市民から公募した撮影セット用の装飾品を確認し、「使える物はできるだけ使う」と話す松田さん=茂原市本納公民館旧新治分館
ロケ場所の草刈りを行う美術スタッフら
ロケ場所の草刈りを行う美術スタッフら

 千葉県茂原市でロケが行われる映画「今はちょっと、ついてないだけ」の撮影開始を前に、主舞台になるシェアハウスのセット制作が、同市本納公民館旧新治分館で進んでいる。装飾品を地元で一般公募するユニークな試みが行われ、約10人が家具などを提供。どんなセットが仕上がるのか注目される。

 同映画は撮影を通じて地域活性化を目指すロケツーリズムを推進している同市など4市町が連携、協力して制作する。伊吹有喜さんの小説の映画化で、監督は柴山健次さん。玉山鉄二さん、深川麻衣さんらが出演する。

 玉山さんが演じるカメラマンが人との交流で挫折から立ち直るストーリーで、同様の悩みを抱える4人が集うシェアハウスは、劇中で最も重要な舞台になる。公募で集まった装飾品はイス、ランプ、人形、陶芸品、台所用品などさまざま。美術スタッフが吟味し、共用スペースや部屋などに設置する。

 同映画のプロデューサー、松田義正さんは「ロケ地との連携がプラスアルファをもたらすことが大切で、おもしろい」と意義を説明。「費用対効果は考えていない。全力でやってみて、どうなるかのトライ」と意欲をみせる。

 コロナの影響で、撮影が2度延期されるなど予定に狂いは出ているが、装飾品の公募は延期を機に柴山監督が出したアイデア。松田さんは「コロナを乗り越えて、前向きに生きていこうという時代に合ったテーマにもなる」と期待する。

 装飾品は寄付で、返却する必要がない。撮影所なら撤去しなければならないが、今回は大部分を残せるため、撮影後に一般公開することも可能。官民協働でロケ誘致に取り組む千葉もばらロケーションサービスは映画公開に合わせた見学会などの企画を考えている。

 同市では旧新治分館以外の場所でも撮影が行われ、多数のエキストラが参加する予定。「市やボランティアが、すごく協力的で、エネルギーを感じる。こたえるためにも、やれることはすべてやる」と松田さん。「少しでも市の活性化に映画を利用してもらえればいい」

 撮影は今秋に始まり、来春公開が発表された。装飾品の提供者は映画のエンドロールに名前が掲載される。


  • LINEで送る