意匠に見る人と桜 錦絵、振り袖40点 佐倉歴博特集展示

歴博で開かれている特集展示「桜の意匠」=佐倉市
歴博で開かれている特集展示「桜の意匠」=佐倉市

 桜(ソメイヨシノ)の名所として知られる佐倉城址公園(佐倉市)内にある国立歴史民俗博物館で、特集展示「桜の意匠」が開かれている。江戸時代の花見を描写した錦絵や浮世絵、華やかな桜が描かれた明治時代の振り袖など資料約40点が並び、園芸と意匠、花見といった各視点から人と桜との関わりを紹介している。4月11日まで。

 古くから日本で親しまれてきた「桜」。詩歌で「花」といえば、奈良時代には中国の文化に倣って「梅」を指したが、平安時代には桜に転じたという。花見の風習が庶民に広がったのは江戸時代になってからといわれ、当時から人気だった上野と浅草の様子などを知ることができる。

 見どころは「浅草金龍山奉納桜盛之図」(歌川国綱画、1857年)や、歌舞伎などで知られる「義経千本桜」(三代歌川豊国画、1859年)。他にも、水面に散った花びらを筏(いかだ)に見立てた明治期の振り袖などもある。担当者は「展示を通して、江戸の人々が見ていた桜の品種や、楽しみ方、抱いていたイメージなどを知ってもらえたら」と話している。

 佐倉城址公園は千葉県内で唯一「日本100名城」に選ばれ、約50品種、千本以上の桜を楽しむことができる。歴博の花見シーズンの恒例イベントの「夜桜観賞の夕べ」は、新型コロナウイルスの影響で中止となった。

 開館は午前9時半~午後5時(入館は4時半まで)。月曜日は休み。一般600円。大学生250円、高校生以下無料。問い合わせはハローダイヤル050(5541)8600。


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