
第46回九都県市合同防災訓練のブース=海上自衛隊館山航空基地
環境にやさしく低燃費で、快適な移動手段として話題のハイブリット車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池自動車(FCEV)。この四つのEV(電動車)は電力の供給が可能で、近年相次ぐ自然災害による停電時には、スマートフォンの充電、空調設備や調理器具などの電源として活用できる。千葉県オールトヨタでは、EVを移動手段としてだけでなく、非常時の頼れる備えとして、給電できる四つのEVの普及促進に努めている。
動く電源で災害対策
県内のトヨタ自動車ディーラーなど8社で構成する「千葉県オールトヨタ」(千葉トヨタ・千葉トヨペット・トヨタカローラ千葉・ネッツトヨタ千葉・ネッツトヨタ東都・トヨタレンタリース千葉・トヨタレンタリース新千葉・トヨタモビリティパーツ千葉支社による共同体)では、災害に備える取り組みとしてEVであるHEV、PHEV、BEV、FCEVを活用した「防災給電」を推奨している。
館山市の海上自衛隊館山航空基地で2025年10月19日に大規模地震の発生を想定した防災訓練「第46回九都県市合同防災訓練」が実施され、約100の防災関係機関が参加した。
訓練に合わせて、展示・体験ゾーンに千葉県オールトヨタのブースを出展。EVを供給源として電気製品を動かす体験会を行った。ブースでは、プリウスPHEVとクラウンエステートPHEVの2台が用意され、複数の電気製品への同時給電を実演し、給電車の災害時における「移動可能な電力供給源」としての有効性をアピールした。
防災関係機関のスタッフの方からも「被災後の電源供給といえば、公的機関や各団体主導の大がかりな取り組みという固定観念があり、個人の車で電源確保するという方法は新鮮な驚き」と感心の声が上がった。
給電車が有する社会貢献の可能性と価値が改めて認識される機会となった。千葉県オールトヨタは、今後も地域社会の安全・安心に貢献していく方針だ。
地域連携で防災意識向上へ
印西市のジョイフル本田千葉ニュータウン店で、2025年9月6日、7日に防災・救命救急をテーマとしたイベント「いんざい防災DAYS」が開かれた。千葉県オールトヨタは、印西地区消防組合・牧の原消防署や印西警察署などと協力し、来店客に防災啓発と体験の機会を提供した。
イベントでは、PHEVによる給電デモンストレーションが行われた。災害時に一般的な家庭の約5日分の電力を供給できるEVは、災害時の非常用電源としてだけでなく、日常のアウトドアレジャーにも活用可能であることなどをクイズ形式で来場者に説明。さらに、車中泊を想定したEVのミニバンを展示し、不測の災害時にも役立つ情報を幅広く紹介し、来場者の関心を集めた。
水害脱出の体験会
緊急時に自分の命を守る手立てを学ぶため、水害時の脱出体験も実施された。水深30センチでエンジン停止、50センチでドアが開かなくなるという事態を想定し、シートベルトカッターや消火機能も備えた自動車用脱出ハンマー「消棒レスキュー」を使って車の窓ガラスを割る疑似緊急脱出体験が行われた。
また会場内では、県警の災害救助車両やパトカー、消防署のポンプ車や救急車の展示に加え、防災食の試食会や心肺蘇生法の体験、家族連れが防災・救急について学べるブースが並び、災害への備えと地域全体の防災意識向上を促した。
被災時に給電車を貸与
県と協定、避難所や施設
災害による大規模停電時に避難所や施設などに電源を供給して被災者を支援しようと、千葉県オールトヨタは2021年6月、千葉県と「災害時における外部給電可能車両等の貸与に関する協定」を締結した。県内市町村が被災した際、外部給電可能なPHEVやHEVなどを貸し出し、スマートフォンの充電や扇風機、ストーブなどの利用を可能にする。
協定では、市町村からのPHEVやHEVの要請を県が取りまとめ、オールトヨタに連絡。オールトヨタから市町村にPHEVやHEVを貸与する。1台の車から家庭用で最大4〜6日分相当の電力が得られる。IH炊飯器や照明用の電源、スマートフォン充電など同時に合計1500ワット以内で使える。
県内は、2019年の令和元年房総半島台風で鉄塔や電柱、送電線がダメージを受け、最大で約64万件の大規模停電が発生し、復旧まで2週間超を要した地域もあった。住民はテレビやラジオ、スマホが使用できなくなった影響で情報過疎に陥ったり、電気のない不自由な生活を強いられるケースが多発した。
この過酷な経験を受けて両者は協定を締結。停電時でも避難所や施設に「発電機」を直接届けるのと同じ役割を果たす「外部給電可能な車両」を県内全市町村に貸与できる枠組みを整えた。県内にはオールトヨタの全店舗で、災害時の被災者支援や復興支援へ全面的に協力する。
県庁で行われた締結式で熊谷俊人知事は「電力を必要とする地域に機動的に電力を届けることは重要」と協定の意義を強調。千葉トヨタ自動車の出野祥平社長は「トヨタ8社で貸し出し可能な台数が増やせた。災害時に役立ててほしい」と地域貢献を約束した。
あらゆるシーンで電力確保
約5日、電気が使える。突然の停電でも、日常を奪われない。
消費電力が400Wなら約5日分の電力供給が可能。
長時間停電が少ない日本では、大きな安心になります。
※車種によって異なります。
停電中でも、灯りも食事も情報も。1500W使える。
停電時に、灯りはもちろん、食事・情報を同時に得ることも可能。さらに暑さや寒さもしのげます。
クルマが、家族みんなの停電時の生活を支えます。
※使用する電気製品の注意事項に従ってご使用ください。
HEV、PHEV、BEV、FCEVからも給電可能。給電対応車種、増えています。
災害が多発する時代、大切な給電機能。
だからこそ、コンパクト、セダン、SUVなど様々なクルマで、もしもの災害に備えることが可能です。
「クルマde給電」で、おうちに接続。停電時でも電気を使える家に。
※クルマde給電はトヨタホーム㈱の商品です
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新築でもリフォームでも外観を大きく損なわず、災害時にご自宅での安全が確保できる場合には、ストレスの少ない在宅避難も可能になります。
さらに、移動できる電源としてアウトドアがもっと楽しくなる。
使い方は、非常時だけにとどまりません。
山・川・海など、あらゆる場所でクルマが電源になるのでレジャーの楽しみ方がグンと広がります。
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