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消毒スタンド役立てて 船橋の高校生 休校中、廃材で手作り 足踏み式、高齢者施設に寄贈

手作りの足踏み式消毒スタンドを高齢者施設に寄贈した鈴木さん(左)と山本さん=京葉工高
手作りの足踏み式消毒スタンドを高齢者施設に寄贈した鈴木さん(左)と山本さん=京葉工高
寄贈された消毒スタンドを試す白鳥施設長=船橋市
寄贈された消毒スタンドを試す白鳥施設長=船橋市

 新型コロナウイルスの感染予防に役立ててもらおうと、船橋市在住の幼なじみの男子高校生2人が、臨時休校中に身近な廃材を再利用して足踏み式消毒スタンドを1台手作りし、市内の高齢者施設へ寄贈した。実際に使った高齢者から感謝の言葉を聞いたという2人は「試行錯誤の繰り返しで大変だったが、今までにない達成感がある」と口をそろえた。

 京葉工業高2年の鈴木和真さん(16)と千葉英和高2年の山本祥真さん(16)が手作りした。消毒スタンドは鉄とアルミ製で高さ120センチ、奥行き30センチ、幅45センチ。ペダルを踏むと適量の消毒液が出る仕組みで、消毒液ボトルを置く板の高さを調整できる。

 きっかけは、鈴木さんが消毒液ボトルを直接手で触ることを嫌がる人が多いと知ったこと。4月下旬にSNSの投稿で足踏み式消毒スタンドを見つけ「自分の特技の物作りで社会貢献したい」と考え、幼なじみの山本さんに声を掛けた。

 話を聞いた高齢者施設で働く山本さんの母親が施設への寄贈を提案し、2人は衛生面と安全性を考慮した消毒スタンド作りに着手。鈴木さん宅の駐車場スペースで1日約8時間、試行錯誤を続けた。

 最初の試作品は木材で作ったが、水拭きで水気が残る衛生面の問題から金属に変更。リフォームで不要になった鈴木さん方の門扉や棚などの鉄、アルミを再利用して次の試作品が完成。ペダルの位置やペダルを踏む音が小さくなるように調整を重ね、およそ10日間で満足いく消毒スタンドが出来上がった。製作費は試作品2台を含め計約4千円で済ませた。

 消毒スタンドは高齢者施設の食堂に置かれ、利用者が食事を取る前に使用している。施設長の白鳥智士さん(41)は「施設の感染予防対策に役立っている。これからも使っていきたい」と感謝の言葉を口にした。

 2人は車椅子利用者も使えるように消毒液を置く位置を低くすることや、もっとペダルを踏みやすくする改良を考えている。

 製作を振り返って、物作りで人を助けることが将来の夢だという鈴木さんは「これからも利用者の立場を考えた物作りを追求したい」と笑顔で話した。山本さんは「初めての金属加工が大変だったが、施設の人に喜んでもらえてうれしい。今後もできるだけ人の役に立てることをしたい」と明るい表情で語った。


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