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新型コロナウイルス情報

感染防止へ細心注意 入所者の外出自粛 検温や消毒を徹底 市原の障害者施設 新型コロナ

新型コロナウイルスなどの感染防止で、消毒を徹底する障害者支援施設「第2クローバー学園」=市原市椎津
新型コロナウイルスなどの感染防止で、消毒を徹底する障害者支援施設「第2クローバー学園」=市原市椎津
生産品の中で布マスクは販売好調という
生産品の中で布マスクは販売好調という
パンなどの食品を製造する工房で働く障害者や職員
パンなどの食品を製造する工房で働く障害者や職員

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国に緊急事態宣言が出される中、市原市椎津の障害者支援施設「第2クローバー学園」では、感染予防のため緊張の日々が続いている。東庄町の障害者施設「北総育成園」での集団感染を踏まえ、入所者の外出自粛や検温による体調確認、消毒など感染予防に細心の注意を払っている。

 同学園は、主に知的障害のある20~80代の約80人(入所者50人、通所利用者約30人)が利用する。感染防止で、入所者が楽しみにしている施設外への外出を3月中旬ごろから自粛、毎週の帰宅を我慢する女性もいる。伊東朝美施設長(62)は「入所者が外出できないのが最も辛い。『新型コロナウイルスが終息するまで待って』としか言えない」と苦しい胸の内を明かす。こうした中、外出自粛によるストレスを解消するためコーヒータイムを設けるなど、ささやかな楽しみづくりを工夫する。

 北総育成園での集団感染発生をきっかけに緊張感は高まり、入所者と通所者の接触を避け担当職員も分けた。このほか、検温で37度以上あった場合、入所者は自室(2人部屋)での静養、通所利用者や職員には自宅療養を要請し、外部からの来所者にも建物内への立ち入りを断っている。

 また、1時間おきに換気し消毒も小まめに実施。入所者のベッドとベッドの間にビニールの仕切りを設置した。職員に対しても都内への外出を控えるよう訴え、安全安心を最優先している。

 同学園では障害者らがパンなどの食品、花や野菜、果物、手芸品を製造、販売しているが、市原市役所や企業、イベント会場などでの対面販売は感染防止で取り止めた。現在は、同学園の福祉ショップぶんぶん(同市中高根)の店頭に並ぶほか、「NPO法人報徳の会・内田未来楽校」(同市宿)やホームセンターが販売に協力する。また、職員や障害者の家族も購入し支えている。

 しかし、対面販売中止前と比べ、全体の売り上げは3分の1程度に激減しており、障害者が手にする工賃も目減りした。工賃は励みになっていることから、伊東施設長も心を痛める。

 一方、職員や障害者が手作りしている布マスクは、3月に500枚以上売れ好調だった。しかし、布やゴムなど材料費は値上がりしているという。


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