本場の食文化、魅力発信 千葉を代表する老舗店 印度料理シタール(千葉市花見川区)【夏こそカレー! 千葉市内各店巡り】(1)

昼の人気メニュー「タンドーリランチセット」(1469円)を紹介する増田さん(左)とインド人シェフ
昼の人気メニュー「タンドーリランチセット」(1469円)を紹介する増田さん(左)とインド人シェフ
夜はカレー2種を選べる「トライアルカレーセット」(1955円)が人気
夜はカレー2種を選べる「トライアルカレーセット」(1955円)が人気
店の外観。入店待ちの客に快適に待ってもらえるよう、隣の店舗を待合室として活用している
店の外観。入店待ちの客に快適に待ってもらえるよう、隣の店舗を待合室として活用している

 「生まれて今まで一番おいしかったものは何?」「カレーよ」。1981年創業の老舗カレー店「印度料理シタール」(花見川区)を経営する増田泰三さん(61)は熊本で育った幼少時、母から聞いた言葉が忘れられない。農家だった母の家は、戦後の闇市で野菜をカレー粉の缶詰と交換し、時折、具が野菜だけのカレーを食べた。母の影響で、自分も子供の頃からカレーが大好きだった。

 増田さんの“カレー熱”は、自身の成長につれてどんどん高まっていった。東京の大学に入学後、国内カレー店の草分け「アジャンタ」で初めて本場のカレーを食べた。ルーとライスが別々の器に盛られ、ルーはサラサラ。口に入れると辛さが後まで引く。カルチャーショックを受けた。

 学生アルバイトとしてアジャンタに入店し、卒業後、社員として修業。結婚を控えた27歳のとき、独立して今の店を構えた。

 当初は客が1日数人という厳しい状況だったが、開店から半年後、地域紙で紹介されたのを機に客が増え始めた。口コミでも評判が広がり、今や「千葉を代表するカレー店」の地位を確立。店の前にできる行列がおなじみの光景となった。

 人気の秘けつは、本格インド料理をベースにしつつ、日本人の口に合うよう味を研究し、アレンジしていること。サービスのきめ細かさも支持されている。

 「紀元前のインダス文明から続く重厚な食文化。おいしさだけでなく、健康への効果も経験的に実証されている。こうした魅力を伝えていきたい」と増田さん。カレーへの思いは熱さを増すばかりだ。

 ☆   ☆

 汗が吹き出る季節なのに、なぜかカレーが食べたくなる夏。さまざまなスパイスが食欲を増進させ、夏バテ防止や熱中症対策につながる「効能」があるとされている。くしくも市内はカレーの名店ぞろい。多くの人に愛される大衆食で夏を乗り切ろうと、お店を巡った。

◆MEMO

 住所 花見川区検見川町1-106-16

 アクセス 京成検見川駅から徒歩3分。JR新検見川駅から徒歩12分

 電話 043(271)0581

 HP http://www.sitar.co.jp/

 営業時間 午前11時半~午後10時


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