銚子市の妙福寺(広野観匡住職)で、優美な藤の花が境内を薄紫色に染めている。すだれのように垂れ下がった花房が風に揺れ、かぐわしい香りが参拝客を包み込む。
境内に四つの藤棚があり、最も大きい棚に広がる「野田藤」は京都御所から移植したと伝わる古木。樹齢約800年ともいわれ、うねるような根元が竜の寝姿を思わせることから「臥龍(がりゅう)の藤」と呼ばれる。午後6~8時にはライトアップが行われ、昼間とは趣を異にする幽玄な姿が闇に浮かび上がる。
寺によると、例年5月が見頃だったが、ここ数年は開花が早まり、美しい姿を見られるのは4月いっぱいの見込み。銚子駅から徒歩5分ほどの立地にあり、寺関係者は「身近で見られる藤の花を楽しんで」と話す。
(伊藤義治)










