
止まらぬ物価高で国民の生活が苦しさを増すさなかに行われる今回の衆院選。食料品の消費税ゼロ、社会保険料の引き下げといった政策を各党が掲げているが、生活困窮者への支援は十分に議論されているといえるのだろうか。県内の支援団体や当事者を取材すると、国による支援の拡大が必要な実態が見えてきた。
◆豚汁求めて40人
1月24日、千葉市中央区の公園で行われた炊き出しには、飢えをしのごうと40人ほどが集まった。そのほとんどは高齢者で、中年とみられる人も交じる。中には車いすを使う人や、体の一部が不自由なように見える人もいた。
寒空の下で熱々の豚汁や、おにぎりが振る舞われると、食べ盛りの子どものように頬張り、おかわりをする人も。併せて防寒対策のカイロや衣類、毛布の配布も実施。厳しい寒さをしのげる毛布は枚数に限りがあることからじゃんけんでの争奪戦になり、手に入れられなかった高齢者の姿もあった。
◆生活苦減っていない
厚生労働省によると、公園や河川敷で生活する全国のホームレスは昨年1月時点で2591人。調査を始めた2003年以降で過去最少の数字だった。
では、生活に困窮する人々は減ったのだろうか。生活保護手続きの仲介、住む場所がない人に向けた居住支援やシェルター運営といった活動を長年続けている市川市のNPO法人「ガンバの会」の理事長、副田一朗さん(73)は、路上生活者は減った一方で「目に見えないホームレス」が増えていると語る。< ・・・
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