習志野 初戦突破 秋季関東地区高校野球 第1日

習志野-前橋育英 7回表習志野1死満塁、桜井が右翼線へ勝ち越し2点二塁打を放つ=上毛新聞敷島
習志野-前橋育英 7回表習志野1死満塁、桜井が右翼線へ勝ち越し2点二塁打を放つ=上毛新聞敷島
7回表習志野1死一、二塁、小沢が左前へ同点打を放ち喜ぶ
7回表習志野1死一、二塁、小沢が左前へ同点打を放ち喜ぶ

 秋季関東高校野球大会は19日、群馬県の上毛新聞敷島球場などで開幕し、千葉県1位の習志野は前橋育英(群馬2位)に7-3で逆転勝ちし初戦を突破した。1-2の七回に小沢が同点打、桜井が勝ち越し2点二塁打を放った。
 東海大相模(神奈川1位)は駿台甲府(山梨2位)に14-2で七回コールド勝ち。桐光学園(神奈川2位)は霞ケ浦(茨城2位)に4-2で勝ち8強入り。習志野は21日、高崎城南球場の第1試合(午前10時開始)で4強進出を懸け東海大相模と激突する。
 第2日は20日、1回戦の残り4試合を行い、同球場の第2試合(午後0時30分開始予定)で千葉県2位の拓大紅陵が花咲徳栄(埼玉1位)と対戦する。

 ▽1回戦(上毛新聞敷島)
習志野
000100411―7
000020100―3
前橋育英(群馬)
(習)山内―宮下
(前)菊池、武藤、大河原、細野―須永

▽二塁打 桜井(習)飯野(前)

 【評】習志野が1―2の七回に4得点し逆転勝ち。小沢の左前打で追い付き、桜井が右翼線へ勝ち越し二塁打を放った。八回は和田の適時打、九回は山内の犠飛で加点。山内は147球10奪三振で完投。前橋育英は12安打も好機で一本が出ず。守備の乱れも響いた。

◆逆境強く鮮やか逆転

 「いつも通りだ」。1点差で負けていても、こういう声が飛び交う点に強さがある。習志野は終盤の七回に4得点し逆転。春夏の甲子園経験者が多く残る中で、持ち味の粘り強さを発揮した。

 突破口は足で開いた。中前打の小林風太が、捕球した選手の体勢を見逃さず二塁へ到達。習志野らしい攻撃で流れを呼び寄せた。

 適時打で追い付き、なおも満塁で県大会打率5割の桜井亨佑。狙っていた左腕のカーブを引っ張った。右翼線を破る豪快な二塁打で2人が生還。逆境を鮮やかに跳ね返し、「これが自分の役割。4番の仕事です」。珍しく派手に右手を掲げ、喜びを表現した。

 チームは県大会でも左腕に苦戦したが、「待ち球を絞ることを徹底した」と桜井。地元校の1年生エースを攻略した。さらに逆転の呼び水となったのが積極性だ。

 小林徹監督が直前の練習で選手の動きが「丁寧過ぎる」と察し、「イチかバチかのプレーがあっていい」と鼓舞。六回は先の塁を狙うあまり2度走塁死も、七回の積極走塁につながった。桜井が打ったのもファーストストライクだった。

 春の甲子園出場「有力」とされる4強へあと一勝。桜井は「挑戦者の気持ちで全力で倒す」。“東の横綱”との大一番へ。皆の闘志に火が宿った。

◆小沢が同点打

 習志野は1点を追う七回、2番の小沢拓海が同点打を放った。前打者が敬遠気味の四球で一、二塁となり奮起。バスターの構えからファウルで1球粘り、たたいた打球が遊撃手の横を鋭く抜けた。この試合自身初安打。「迷惑掛けた分恩返ししたかった」と満足そうに喜んだ。

 2、3打席目はボテボテの内野ゴロ。小林徹監督に「同じ凡退を続けているよね」と言われ目が覚めた。バントの構えで揺さぶった後、バスターは「的を絞れるように」自らの判断で敢行。とっさのアイデアが光った。

 次は佐倉シニア時代のチームメイトもいる東海大相模戦。「正念場になる。必死に粘れるように」と意気込んだ。


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