2025年11月7日 10:07 | 無料公開

小湊鉄道が始発から運休し、通学のため代行バスに乗車する学生=7日午前6時25分ごろ、市原市の五井駅東口ロータリー

小湊鉄道線路脇ののり面崩落現場で、復旧に向け、埋設されていた用水管の入れ替えを行う作業員=7日午前10時ごろ、市原市磯ケ谷
小湊鉄道は、市原市内の線路脇で確認されたのり面崩落の影響で7日は始発から五井―上総牛久間が運休し、両駅間で代行バスを運行した。通学で利用した学生からは早期の運転再開を望む声が上がった。同社は同日午前から補修工事を進め、午後にも運転再開の可否を判断する見通し。
同鉄道は7日朝、運休区間上下線で通勤・通学客向けに代行バスを運行。登校のため五井駅を午前6時34分に発車するバスを利用した県立市原高校園芸科2年生の女子生徒(16)=市内=は「いつも乗る列車より(バスの発車が)30分早く、1時間早く起きた。運行を早く再開してほしい」と話した。同高校は、代行バスで通学する生徒の登校時間に合わせ始業時間を15分遅くし、午前の授業時間を5分短縮する対応を取った。
同鉄道によると、6日午前、同市磯ケ谷の上総三又―上総山田間で線路脇ののり面の崩落が判明。緊急補修工事のため同日午前10時半ごろから五井―上総牛久間は終日運休し、同日夕には両駅間で代行バスを運行した。工事は7日に終了する見込みだが、点検のための試運転も必要なため、帰宅時間帯までの運転再開は未定。運休が続く場合は代行バスを運行する。
崩落は線路下に埋設した農業用水用管の老朽化に伴う漏水が原因とみられ、片側が約2メートル崩落。新しい管に入れ替え、土盛りする作業を行うという。
(佐藤大介)





