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習い事はした方がいい? 始めるならいつから? 選び方やメリット・デメリット 【保育園キートス・かい園長の子育て相談室】(15)

2025/10/1 20:00 (4/16 23:14更新)
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 今回は『習い事』について書かせて頂きます。

 保護者の方々からよくいただくご相談のひとつに、「習い事はした方がいいんですかね?」「習い事はいつから始めるのがいいでしょうか?」「どんな習い事がいいんですかね」

と相談して下さる方がいたので、こちらでも書かせて頂きたいと思います。

 水泳やピアノ、英語、体操、サッカーなど、習い事の種類は近年とても豊富になってきていますね!

 さらに今は「乳幼児から始められる習い事」も増え、0歳から通える音楽教室や、1歳からの英語リトミックなども見かけます。

 周りのお友達が始めたと聞くと、

「うちも何かやらせた方がいいのかな」「やらせないと将来差がついてしまうんじゃ…」

と、不安になる気持ちもありますよね。

 ですが習い事は始める時期よりも、『子どもに合っているかどうか』の方が大切だと思います。

◆習い事を始める前に考えたいこと

 まず、習い事を考える際に確認してほしいのは、「子どもにとって楽しめる環境かどうか」「保護者にとって無理な負担がないか」という点です。

 どんなに良い内容の習い事でも、子どもが毎回泣いて嫌がるのでは、学びではなくストレスになってしまいます。

 また、送り迎えや費用が家族にとって過度な負担になると、長く続けることが難しくなってしまったり保護者の方の精神的な余裕がなくなってしまいます。

 よくお聞きするのは「3歳までに始めると良い」「小学校に上がる前が勝負」などの言葉も耳にしますが、これはあくまで一つの考え方にすぎませんし、本当に大切なのは「子どもが自分のペースで楽しんでいるかどうか」という所です。

「楽しそうに通っているか」
「やってみたい気持ちがあるか」
「少しずつ成長を感じられるか」

 そんな視点で見てあげると、習い事は子どもの大きな力になっていきます。

◆習い事を通して得られること

 習い事というと「技術を身につけること」に目がいきがちですが、それだけではありません。

 例えばスイミングに通っても、将来オリンピック選手になる子はほんの一握りです。

 ですが水に親しみを持ち、体を動かす楽しさを知ることはその子の一生の財産になります。

 ピアノを習ったからといって全員がピアニストになるわけではありません。

 でも、音楽に触れることで感性が育ち、集中力や表現力が養われます。

 英語も同じで、小さいうちにネイティブ並みに話せるようになる子はごくわずかです。

 ですが「英語に対して苦手意識を持たない」ことが、のちの学びの大きな力になります。

 つまり、習い事は「結果を出すこと」よりも、「経験を通して心と体を育てること」に大きな意味があるのだと自分は考えています。

 また、色々経験する事で失敗したり自分には合わなかったとしても「したことがある側の視点に立つ」という部分が大きな収穫になり、「ピアノって難しいんだ」「サッカーってこんなに疲れるんだ」等を『知っている』ということがその子にとっての価値観を形成していきます。

 その分野の大変なことや難しい事を理解・体験することで、その物事に取り組んでいる人のことを理解し馬鹿にしたりしない考えが育っていくと感じています。

◆年齢ごとの習い事の向き合い方

 ここで、年齢ごとに考えやすいポイントをお伝えさせて頂ければと思います。

 0〜2歳頃
 この時期はまだ「習い事」というよりも、「親子で楽しむ時間」が中心です。

 ベビースイミングやリトミックなど、親子一緒に参加する習い事が良いと思います。

 大切なのは「子どもにとって遊びの延長であること」

 練習や成果ではなく、「親子で楽しかったね」と笑い合える体験こそがこの時期の一番の学びになると思います。

 3〜5歳頃
 少しずつ「お友だちと一緒にやること」を理解できる時期です。

 体操やダンス、水泳、英語、サッカーなど、仲間と楽しめる習い事が増えていきます。

 この時期に大切なのは「出来た!楽しい!」という成功体験で勝ち負けよりも「やってみる」「続けてみる」ことを大切に見守ってあげることが大切です。

 小学生以降
 自分の興味や得意に合わせて選べる時期です。

 ここからが習い事の本番といっても良いと思います。

 保護者の希望ではなく、子ども自身が「やってみたい」と思うものを選ばせることが、長続きのポイントです。

◆習い事に振り回されないために

 習い事を始めると、どうしても「出来る・出来ない」で比べてしまう瞬間が出てくると思います。

「同じクラスのお友達は泳げるのに、うちの子はまだ…」
「隣の席の子は上手にピアノを弾けるのに」

 そんな時期に大切なのは、他の子となるべく比べないということです。

 子どもたちの成長スピードは本当に様々で、昨日まで出来なかったことが、ある日ふと出来るようになる、それが子どもたちの素晴らしい力です。

 習い事は「結果を急ぐ場」ではなく、「その子のペースで育つ場」ということを忘れずに保護者が焦らず寄り添うことで、子どもは安心して取り組んでいけると思います。

◆習い事によっての特徴とメリット・デメリット

では実際に、人気のある習い事について「どんな力が育つのか」「注意したいポイントは何か」を簡単にまとめてみました。

水泳
◎メリット
・全身運動で体力や心肺機能が鍛えられる
・基礎体力がつき、風邪をひきにくくなる子も多い
・水に対する恐怖心を早めに克服できる

⚠︎デメリット(注意点)
・送り迎えで保護者の負担が大きいこともある
・塩素や水への抵抗感が強い子には合わない場合も

ピアノ
◎メリット
・両手を使うことで脳の発達に良い刺激になる
・集中力・持続力が育つ
・音楽を通して表現力や感受性が豊かになる

⚠︎デメリット(注意点)
・毎日の練習を欠かせず、保護者のサポートが必要
・「やらされ感」が強くなると嫌いになりやすい

英語・英会話
◎メリット
・耳が柔らかい幼児期に始めると発音に慣れやすい
・異文化への興味やコミュニケーション力につながる
・「英語って楽しい!」という感覚が持てる

⚠︎デメリット(注意点)
・小さいうちから流暢になることはかなり少ない
・継続しないとすぐに忘れてしまう
・楽しさより「勉強」「やらされてる感」になってしまうと逆効果

サッカー・スポーツ系
◎メリット
・基礎体力、瞬発力、協調性が育つ
・チームスポーツを通して「仲間と協力する力」が育つ
・外遊びの延長として楽しめる

⚠︎デメリット(注意点)
・勝ち負けに敏感になりすぎる子もいる
・ケガや暑さや寒さ等の負担がある

絵画・造形・習字など
◎メリット
・自由な表現力を育てられる
・手先の器用さや集中力がつく
・完成した作品が「形に残る達成感」につながる

⚠︎デメリット(注意点)
・成果が目に見えにくく、親が「上達がわかりにくい」と感じやすい
・道具や材料の準備が大変なこともある

◆習い事は「万能薬」ではない

 こうして並べてみると、それぞれに魅力もあれば課題もあることが分かります。

 大切なのは「どれが一番いいか」ではなく、その子に合っているかどうかということです。

「水が好きだからスイミング」
「音楽が好きだからピアノ」
「体を動かすのが好きだからサッカー」

 選ぶ基準はとてもシンプルで良いと思います。

 そして、始めてみて「やっぱり合わなかったな」と感じたら、やめても全く問題なく習い事を続けることよりも、「子どもが楽しめることを見つける」ことの方がずっと大切です。

◆習い事よりも大切なこと

 最後に一つ、習い事について皆さんにお伝えしたいことがあります。

 それは「習い事をしている時間よりも、日々の生活が子どもの育ちに一番大きな影響を与える」ということです。

 習い事で1時間ピアノを弾くよりも、毎日の遊びや会話の中で「楽しい!」「出来た!」と感じる経験の方が、子どもの心を大きく育てていきます。

 もちろん、習い事は素晴らしい経験で、子どもたちの心身を育む上でとても良い機会だと思いますが無理に急いで始めなくても大丈夫だと思います。

 家族で過ごす時間や、自然の中で遊ぶ時間、絵本を読む時間も、かけがえのない学びです。

 習い事を始める時期に正解はありません。早ければ良いわけでも、遅いからダメなわけでもありません。

大切なのは、

・子どもが楽しめているか
・家族にとって無理がないか
・経験を通して少しずつ成長を感じられるか

という部分だと思います。

 保護者の方々がどうか「やらなきゃ」という焦りよりも、「一緒にやってみよう」という気持ちを大事にして頂きたいと思います。

 子どもにとって習い事が、楽しい思い出のひとつになることを願っています。

 子どもが子どもらしく、安心して自分らしくいられるように、これからも子育てに悩む皆さんの気持ちに寄り添えるお話をお届けしていきたいと思います。

 ◆   ◆   ◆

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