ファンぼう然 初V逃し涙「来季こそ」 千葉ジェッツ

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初優勝を逃し落胆する千葉ジェッツファンら=11日、横浜市の横浜アリーナ
初優勝を逃し落胆する千葉ジェッツファンら=11日、横浜市の横浜アリーナ
選手を後押しするために手作りしたボードを掲げエールを送る小林さん
選手を後押しするために手作りしたボードを掲げエールを送る小林さん

 「何が足りなかったのか」「信じられない」。11日に横浜アリーナで行われたバスケットボール男子Bリーグ・チャンピオンシップ(CS)決勝で、千葉ジェッツふなばしは必死の追い上げを見せたが、一歩及ばず2年連続の準優勝。期待したリーグ初制覇の夢はかなわず、涙を見せたファンは「リーグ制覇の壁は厚い」と天を仰いだ。ただ、「ジェッツがさらに強くなるための試練」と捉え、「来季こそ悲願のリーグ初制覇を」と敗れたものの意地を見せた選手をねぎらった。

 決勝の相手は宿敵、アルバルク東京。前半は互角の戦いだったが、第3クオーター(Q)で19点差のリードを許した。第4Qに意地を見せ、猛追したが67-71で惜敗した。

 チーム創設時から観戦してきた船橋市の公務員、大野苗美さん(39)は「最後の追い上げで逆転を期待したが、相手が一枚上だった。2年連続で同じ悔しさを味わうのはつらい」と肩を落とした。

 松戸市の会社員、猪俣恵梨子さん(28)はジェッツ敗戦が決まるブザー音と同時に泣き崩れた。「今季のジェッツは積み上げてきたものが大きかっただけに、信じられない」と声を震わせた。

 ジェッツは史上最高勝率で東地区を連覇し、CSに乗り込んだ。市川市の会社員、高野寛さん(33)はショックで立ち上がれず、「シーズン全体を見たら、圧倒的に強いのはジェッツ。まさか最後に負けるなんて」とうなだれた。

 一方で、来季に“三度目の正直”を願う声も。きょうだいで声援を送った船橋市の赤松佑介さん(30)は「負けはしたが、最後まで諦めない気迫があり、来季につながる試合だった」と選手をたたえた。

 同市に職場がある酒巻憲司さん(38)と中学2年の楓花さん(13)親子は「まずはお疲れさまと言いたい。ずっと『打倒A東京』で応援してきたので、来季こそ達成できるよう支える」とリーグ初制覇の願いをかなえるため、力強く応援すると誓った。

◆選手を信じ応援 初参入時からファン小林さん

 「本来の力ではなかった。ただただ悔しい」。千葉ジェッツがbjリーグ(当時)に初参入した2011-12年から“ブースター(ファン)”として応援してきた小林憲一さん(43)=千葉市中央区=は、リーグ初制覇を逃し、涙が止まらなかった。

 選手の諦めない、気迫あふれるプレーに魅了され、ジェッツを応援するようになった。「参入して最初のゲームで、劣勢から延長まで持ち込み、残りわずかでの逆転だった」と、虜(とりこ)にされた試合を今でも明確に覚えている。

 それ以来、ジェッツの“大一番”には必ず駆け付ける。今季こそは優勝をと願い、応援ボードを手作りした。書かれた文字は「いくぜてっぺん」。強敵A東京を倒せず、夢は持ち越しに。それでも「選手を信じていつまでも応援する。もう一度、ブースターと選手のみんなで頑張りたい」とリベンジを誓った。

◆「感動くれた」

 松戸徹船橋市長の話 最後まで頑張り抜いた選手たちの姿は多くの人に感動を与えてくれました。長いシーズンを戦い抜いたヘッドコーチ、選手、スタッフ、日本一熱いブースターの皆さんに感謝します。来季こそは必ず優勝してくれることを63万船橋市民と期待しています。

◆「ありがとうセール」 あすから船橋東武

 千葉ジェッツふなばしの健闘をたたえ、船橋市の東武百貨店船橋店は13日から「応援ありがとうセール」を開く。地下1階の食料品売場では人気の弁当が777円で特売されるほか、各階で割引やタイムサービスを実施する。15日まで。